ギターケースのハンドル修理 | 大木毛皮店工場長の毛皮修理リフォーム

ギターケースのハンドル修理

私はギターが大好きなので

自分の楽器は出来る限り自分で調整はします。

日本にまだヴィンテージギターというジャンルが無かった?頃に

まさにその名前のギターショップを吉祥寺に構えたオーナーに

「自分のギターぐらい自分で調整は出来るようにならないと」

と教えられました。

敷居の高そうに見えるそのお店のオーナーは

ド素人で田舎者の私にでも丁寧に親切に色々なことを教えてくれました。

古いアメリカ製ギターケースから漂う何とも言えない良い匂いを感じると

はじめてお店に伺った時のことを思い出します。

今から四半世紀前のことです。

 

 

修理 クリーニング 完了品です

 

ただ 調整と修理は全くの別物です。

楽器の塗装 接着 復元修理は私には出来ませんが、楽器に付属するケース関係の修理は有る程度出来ます。

 

今回は番外編ですが 80年以上前の古~いギターケースの

ハンドルを修理してみました。

ご依頼品ではなく自分のギターのハードケースです。

 

BEFORE

既に歴代の前オーナーによってハンドルの表皮が取れてしまった物を

ロープ?の様な丈夫な紐で丁寧に巻かれています。

この巻方もとても工夫されており手間のかかる巻方のようです。

これはこれで丈夫で大変しっかりしている修繕なのですが

やはり見た目が・・・・・・・・・

 

ロープの中身 元のハンドルの芯は何と紙製です。

私は釣りもたま~にやるのですが、安くはないヘラブナ釣り用の竿の握りの中身も紙だったのが判明しガッカリした覚えがあります。

 

 

BEFORE 

 

ロープを外したハンドルの芯の部分を布製のテープをぐるぐる巻いてある程度の太さを持たせます(黒い布テープです)

 

よく湿らせた黒い牛革でハンドル部分を覆い乾燥させて形を作ります

 

乾燥したら一旦外して手縫いする針穴を開けて装着し手縫いで縫い上げ

余分な部分をカットして出来上がりです。

 

 

こっちも直しておきました 

ココが切れているとフタがパタンとひっくりかえってしまいます

 

サテンのテープでオリジナルの通りに修理してます。

蓋がひっくり返えらずにとまります。

 

交換用のハンドルも売ってはいますが形も違いますし金属金具部分の交換も必要になる場合があります。

金具もピカピカになっては80年物の雰囲気が無くなってしましますので

ちょっと雑な感じはしますがこのように皮部分だけ交換した方が良いのではないかと考えました。

ギター 楽器関係のお直しでは以前にもグレッチのバックパットの製作等も

何回か行ったことがあります。

あ~アンプのカバーも何度か製作しました。

 

どうしても直したいけど出来ればオリジナルの姿のままで復元したい等

もしかするとお役にたてることが有る ある? かもしれません。

 

キズや退色 プラスチック セルロイド部品の変形 ニッケル クローム

など 金属パーツのクスミ等は全然許容できますが

付着して堆積した汚れ それに伴うベタ付 臭い方のニオイは

我慢なりません。ので綺麗にしたりもします。

 

 

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ご来店 ご来場の際は必ずあらかじめご連絡頂ければしっかり

対応させていただきますのでお電話ください。

 

オーダー リフォームをお考えの方は事前にお問い合わせの上

ご来店いただくことをおすすめいたします。

(担当者が不在の事もあるため)

 

またお直しご希望のお品物をお持ちでない

ご来店の場合ご相談自体が出来ない場合がありますので

ご了承ください。
 

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