さあ、振り返りもラストスパートです!


いつも良質やらハチャメチャやらのコメディや最近は2.5次元の舞台もプロデュースされているシザーブリッツさんと初めてご一緒させていただいた作品『スペーストラべロイド』。こちらも面白い企画だったのですが、「宇宙」と『宇宙船』という設定が同じでしかも同じセットで2週連続公演を行うというものでした。1週目は私がイヌッコロの羽仁修さんの脚本を演出させていただき、2週目は鈴木区の鈴木さんが別の作品を作演出。去年の6Cさん番外公演(ごめん人)や今年のボブきのこなど最近コラボ公演をよくやっておるなあ。

さて、スペーストラべロイドは久し振りに初めましてのキャストが多く、非常に刺激的で楽しかったです。脚本がとにかくよくできたファルスで、もう読んだだけでも面白かったので「逆にプレッシャーだな」とちょっとビビりました笑。嘘が嘘を呼び、ハチャメチャドタバタしていくのですが、最後にはちょっと胸熱な展開に。お時間的にも90分くらいと観やすい作品で、こういった作品は「舞台を観たことがない」という方に舞台の面白さを知っていただくにはとても良いと思います。学校なんかでやる芸術鑑賞会の舞台などは、小難しく主義主張や哲学的なものが含まれた作品ではなく、こういう楽しく観れる作品に切り替えた方が舞台という文化がもっと広がるのではないかと本当に思います。おっと話が逸れましたね。

お久しぶりのゴローちゃんははっちゃけてたし、初めましての八島諒くんはある意味天才だったし、みんな真面目で真摯に作品と向き合って真剣に面白いことしてるのが本当に愛おしい空間でした。ようやくご一緒できた岸本卓也くんは程よい座長感で座組を引っ張りつつ、みんなも乗せつつ、自分もバカやりつつと、さすがと思わせる振る舞いでした。お芝居も熱かったなあ。あと、発想が結構狂ってましたね笑。鈴木区でお馴染みの山口キヨヒロくんは稽古開始して早々に「みんなに相手にされない」地位を築いていました。こちらも流石だなと思いました。


新しい繋がりや出会いもあったので、スケジュール的にはかなりキツキツでしたが、やれて本当に良かったなと思えた作品でした。あと、シザーブリッツさんの作品作りの姿勢が本当に素晴らしい!とにかく良い作品を作り出したいという情熱があふれていて、これからもご一緒させていただきたいなと強く思っております。ウネさん、またよろしくお願いします笑!