7月15日から20日まで六本木の俳優座で上演された『ラズベリーボーイ2再演』が無事に全公演終了致しました。連日の満員御礼、本当にありがとうございました。
初演からさらにパワーアップしたラズボ2はいかがだったでしょうか?初演からキャストが5人代わり、そして何と言っても日替わりゲストの枠に「ラズベリーボーイのロケット(アッキーいわく)」である磯貝龍虎くんが入ったことが大きな変更点でしょう。

2は構造上、1とほぼ同じ演出を使い、その世界観のリンクをさせている作品なので大きな演出の変更が難しかったです。ちょっとした映像を使ったりしましたが、やはりキャストが変わると特にわざわざ何かを変えようとしなくても作品の雰囲気はがらっと変わるものです。今回の新キャスト達は自分たちで色々ぶっ込んだり、またラズボ特有の「みんなであれこれ意見を出し合う」いわゆるラズボタイムで出された案を積極的に取り入れようとしてくれる役者ばかりだったので、本当にみんな濃いキャラになっていたと思います。
そして何と言っても磯貝龍虎。彼の出番が増えたことにより、よりカオス度が増しました笑。舞台上の彼は飄々と楽しそうにやっているように見えましたが、日替わりネタの打ち合わせやなんやかんやで本当に大変でした。龍虎くんだからこそできたポジションだと思います!そして、その日替わりネタに毎回快く楽しんで応じてくれた舞台演出部、音響、照明、衣装のスタッフ陣!本当に感謝の言葉しかありません。毎回、ギリギリまで私と龍虎くんで話し合い、決まったことをスタッフさんにこれまたギリギリで伝える。それに即座に対応してくれました。こんな素敵な現場は他にはありませんよ!

そして、安定の常連キャスト陣。新キャストに刺激され、彼らもまた今回さらにパワーアップしておりました。このメンバー、本当に奇跡のメンバーだと思っております。このメンバーの中から『撃弾ハンサム』というユニットが生まれるくらいですからね。本当にこのキャストが集まったことが奇跡です!

ご覧頂いたお客様はおわかりだと思いますが、ラズボはハイテンポの会話、縦横無尽の動き、そして日替わりネタの多さなど本当に大変な作品です。体力的にも精神的にも。だからこそキャストが楽しんで前向きにそれに取り組める環境というものが大切になってきます。そこは稽古の時から私が一番大切にしているところです。みんなの助けもあり、そこはうまく運営できているのではないかと思っております。それでもやはりキツイ現場なんです。正直な話、ラズボ2の初演の際には本当に私もキャスト陣も「出し尽くした!」と思っておりました。なので再演が決まった時は、楽しみとともに不安な気持ちを抱きました。「さらに出せるものが残っているのか?」と。しかし、やってみるとまだまだ色々出て来るものですね。また、新しいキャスト陣が稽古場に新しい風を吹かせてくれたことも非常に良い刺激になりました。今回の再演で淕を演じてくれた東くんは、ラズボのような作品をやるのが初めてだったようで、毎日楽しそうに稽古してくれていましたし、常連キャスト陣の演技にいつも笑い転げていましたし、本当に良い刺激を稽古場にもたらしてくれました。みんなからも可愛がられていましたしね。

とまあ、そんなこんなで、ラズボ2、なんとか無事に終えることができました。ご観劇頂いたお客様の楽しそうな笑顔と笑い声、拍手が最高に心地よかったです。皆様のご声援が本当に励みであり活力でした。ありがとうございました!千秋楽、サプライズで舞台上に上げられましたが、そんなことがあるとは全く予想できず、いつも通りの古汚い格好をしていたこともあり、恥ずかしくてまともな挨拶が出来ずにすいませんでした汗。胴上げの際には皆様も肝を冷やしたかと思います笑。でも、あの全力こそがラズボの真骨頂。やはり、最高の作品です!
そして、皆様のお陰で来年度には『ラズベリーボーイ3』の上演も決定致しました!告知映像で『3』という文字が一瞬出た時のあの皆様のもの凄い反応は今でも耳に心地よく残っております。感謝感謝です!詳細は決まり次第ご報告しますので、お楽しみに!

そしてそして、今回も沢山の提案で私を助けてくれた富田翔くんをはじめ全キャスト陣に改めてありがとうとお礼を言いたいです。やっぱりチームラズボは最高だった。次もよろしくね!
ではでは!