12月16日から21日まで行いました私が所属している劇団ボブジャックシアターの第18回公演『ひゃく』がおかげさまで無事に全講演終了致しました!ご来場頂いたお客様、本当にありがとうございました。

今年は私自身、外部公演や外部から依頼されて沢山の舞台を演出させて頂きました。そして思った訳です。「これらの経験を活かし、今自分たちがやりたいことに挑戦してみたい」と。色々な現場に行って私が改めて思ったことは「舞台は役者のもの」と言うこと。そして疑問に思いました。「この認識をしっかり持って、今まで自分の劇団の演出が出来ていただろうか…?」と。よし!それなら役者の芝居を存分に発揮できるような公演がしたい!と思い立ち、今回の公演を企画致しました。
折しも劇場のオーナーさんからこけら落としのお話を頂いたので、是非挑戦してみようと。

結果、本当にこの公演をやって良かったと思っております。お話としては、最近やって来たものからするとかなりミニマムな世界のお話だったと思います。ハラハラするような展開や「うわー!伏線がすごい!」というようなものでもありません。ちょっと不器用な普通の人たちのちょっと不思議なお話。とにかく、全体のバランスと会話のテンポ感と間、それぞれのキャラの個性、そしてこだわったのが影芝居。抜きの稽古はあまりせず、できるかぎり流して全部をやる。そのシーンだけでいいか悪いかを判断するのではなく、全体を通してどうなのか?それをすごく考えて演出を行いました。

そして、今回は本当に役者陣に助けられました。特に何もしなくても自然とみんな同じ方向を見て芝居作りをしてくれるそんなメンバーばかりでした。あまりに自然に稽古を出来たため、自分が中に入って演じた時に、セリフなのか自分の言葉なのかわからなくなる錯覚が起こってしまったくらい自然とその場にいることができました。みんなも同じような感覚を味わったんではないでしょうか。是非またこの11人で作品を作りたい。心からそう思えました。本当に最高のカンパニーだったと思います。絶対にまたこのメンバーでやります!やらせて頂きます!

書きたいことはまだまだ山のようにありますが、とりあえず本日はこんなところで。
改めまして、この公演に係ってくれた皆様に感謝!!