これから公開になる『ファニーゲームUS』という映画があります。元々は結構前のヨーロッパ映画です。USって付いてるのはハリウッド版リメイクってことですね。


この元ネタの方ですが、これまた結構前に観ました。一言で言ってしまえば「理不尽な暴力が繰り広げられる映画」です。2人組の男たちがある家に押し入って、家族たちを恐怖のどん底に突き落とすという内容。

僕が特に恐怖を感じたのは、「なぜそのような行為をするのか?」ということが一切描かれてなかったということ。例えば、

「理由なんてないさ。楽しいからやるのさ。」

というようなことすらないのである。全くその辺りには触れず、やられている人たちもその辺りに触れない。そこにもっとも恐ろしさを感じました。

ただ、撮り方に面白い試みがなされていて、思わず笑ってしまうようなところが多々ありました。実は映画の撮り方には文法のようなが(ルール)あるんですが、それをことごとく破っています。

「普通の映画と思いなよ!」

という、監督のいたずら心が実に面白かったです。


ハリウッドリメイクかー・・・。そのあたりのメチャクチャな部分は排除されちゃうんだろうなー・・・。