こんにちは!
これまで2回お伝えしてきましたが、今回で2023年に撮影したAyersギターの最終回になります。
今年の一番の出来事は、OTS3.0が登場し各モデルのラインナップが充実したことでした。
その中で、弾き語りからソロギターまであらゆるジャンルをこなせるギターとして、次のギターが登場しました。
Ayers D07P OTS 3.0 JP-C
OTS3.0のドレッドノート、Ayers D07P OTS 3.0 JP-Cです。ドレッドノートは、一般的には歌の伴奏やカントリースタイルなどで使われるギターで、ソロギターでは1,2弦が目立たないという欠点がありました。
ところが、このギターは新設計のブレイシングとOTS3.0の倍音の響きにより1,2弦の音が前面に出るようになっています。それでソロギターでも十分すぎるパフォーマンスを出すことができます。
まさにこれ一本であらゆる演奏に対応するオールマイティーなギターです。
トップはアルパイン・スプルースが採用されています。
サイドとバックにインディアンローズウッドが使用されています。バインディングは美しい縞模様のベージュ色のフレイムメイプルで、それにアバロンのパーフリングがさらに上品さを醸し出しています。
ネック付近のデザインもとても美しいです。
OTS3.0のポジションマークは、RF(ロイヤルフラワー)のデザインが使用されています。上質な美しさを感じますね。
サウンドホール周りはアバロンの二重のリングになっています。
ヘッドプレートはベトナム・ローズウッドです。自然美あふれる杢目によってギターのデザインに力強さを与えていると思います。
ヘッドの裏はエボニーです。ペグはGOTOH 510のゴールドペグになっています。ペグボタンはウッドも選択可能です。
ブリッジの両側にもアバロンのインレイが入ります。これらはOTS3.0の共通のデザインです。
このギターをソロで弾くとどんな音がするのでしょうか。以下の動画でご確認ください。
ソロギターでも1,2弦がきちんと鳴っていて、ドレッドならでは低音も響き、最高の音ではないでしょうか。Ayers D07P OTS 3.0 JP-Cは特におススメのギターです。
もう一本はOTS3.0の中でも特に美しいギターになります。
L00サイズのサンバースト塗装のギター、Ayers L00-06E 3.0 JP-Cです。鮮やかなオレンジ色のサンバースト塗装がとても美しいですね。
トップはインゲルマン・スプルースになります。柔らかく高音が美しい板です。
サイドとバックはメイプルになります。板の端から端まで美しい縞模様が入っているグレードの高いジャーマン・メイプルを採用しています。縞模様がくっきりと見えるサンバースト塗装はため息が出るほど美しいです。
サイドのメイプルの杢目も美しいですね。メイプルはギターの音としては固いと言われていますが、柔らかいインゲルマン・スプルースと組み合わせることにより、メイプルは固さを感じなくなります。
むしろメイプルの長所であるクイックなレスポンスとインゲルマン・スプルースの美しい高音が調和して、とても演奏しやすく耳に心地よい鳴りになっています。
ヘッドはエボニー。黒くシャープなデザインです。
ヘッドの裏はプレートなしでマホガニー1ピースのネックがむき出しになっています。ペグはGOTOH 301のゴールド。
ソロギターに最適なL00のOTS3.0。このギターはどんな音がするでしょうか。
最初に紹介したドレッドノートのAyers D07P OTS 3.0 JP-Cと共演した動画がありますので、お聴き下さい。演奏はSeikoさんと小南数麿さんです。
いかがでしたか。それぞれのギターの持ち味を発揮しつつ、音が見事に調和してますね。ドレッドのソロギターの1,2弦の音もL00の1,2弦に負けていませんし、L00の音のパワーもドレッドノートのパワーに引けを取っていません。
OTS3.0は豊かな倍音や音の揺れ、コーラス感がかなり出ますので、こうしたセッションでよりその特徴がはっきりと出ますね。
以上が2023年に撮ったAyersギターの写真とギターの紹介でした。
来年もたくさんのギター写真を撮れることを願っています。
ではまた!