インターネットリカバリーのない時代のMacbook Airの復旧の苦労 - その2 |  ギターマニアの兄を持つネットショップ店長のブログ

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  子供の頃から兄を追いかけてギターを練習。しかしどんどんマニアになる兄について行けず挫折。
  今は兄の開発したAyersギター(JP Customシリーズ)を販売するネットショップの店長をしています。
  ちなみに趣味はカメラで、主に風景写真を撮っています。

こんにちは!

 

 

 

 

 

 

 

 前回の続きになりますが、古いMacbook Air(Late 2010)を友人から譲り受け、復旧する途中の苦労を書いています。

 

 

 

 

 

 

 2010年のMacOSはSnow Leopard(10.6)で、インターネットリカバリーのない時代のOSでした。そのため、友人の個人情報などをすべて消すためには、インストールDVDなどを使用して再インストールする必要があるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかし、インストールDVDを今からヤフオクなどで手に入れるのも不要な出費と手間なので、どうにかできないものかとネットを探してみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 すると、Snow Leopard(10.6)の次のOS、Lion(10.7)をappleが無償でダウンロード提供されていました!

 

 

 

 

 

 

 

Mac OS Lion(10.7)ダウンロード(公式)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これを自分の2021年のiMacでダウンロードしてインストールUSBなどを作れば、まっさらな状態で古いMacbook AirにLionをインストールできると思いました。(Macbook Airは能力的に作業が大変なため、自分の新しいマシンで作成することになります)

 

 

 

 

 

 

 

 Lionがインストールできれば、インターネットリカバリーに対応できるようMacbookのファームウェアも更新されるので、次回からは楽にリカバリーできるようになります。これで一件落着と思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 そして、ダウンロード(4.7GB)が終わってできたファイルは、InstallMacOSX.dmgというファイルでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それをダブルクリックすると、InstallOS.pkgというファイルが見えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これを開くと…、【このバージョンのMac OS X 10.7は、このコンピュータにはインストールできません】と表示されて、強制終了してしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 新しいMacOSに古いMacOSをインストールできない仕組みになっているようです。でも、中身さえ見ることができればコピーできるのですが、安全上の問題のためか、それもさせてくれません。

 

 

 

 

  MacBook Airでこのファイルを開くことはできますが、インストールの流れになってしまい、パスワードを求められてしまうので、クリーンインストールができません。やはり中身のファイルからインストールUSBを作成しなくてはならないのです。

 

 


 

 

 ここで、dmgファイルからインストールUSBを直接作れるアプリがないか探してみました。

 

 

 

 

 

 

 

 調べていくとわかったのは、InstallMacOSX.dmgから直接インストールUSBは作成できず、その中身のInstallESD.dmgから作成することができるようです。

 

 

 

 

 

 

 

 中身は開けないので、それならば、InstallMacOSX.dmgからInstallESD.dmgを抽出する方法はないか調べてみました。

 

 

 

 

 

 

 

 すると、世の中には先人がいるもので、InstallESD.dmgを抽出するコマンドを載せいている方がいました。コマンドとはMacのターミナルのコマンドのことです。

 

 

 

 

 

 

(InstallESD.dmgを抽出する方法)

 

 (1) InstallMacOSX.dmgをダブルクリックでマウントし、InstallMacOSX.pkg をカレントディレクトリ(~/)にコピーします。

 

 

 このファイルをホームの直下などにコピーします。

 

 

 

 

 

 (2)以下のコマンドを入力し、InstallMacOSX.pkg を展開します。

 

 

 

 $ cd ~/
 $ pkgutil --expand InstallMacOSX.pkg  ./tmp

 

 

 

 これで、展開したファイルが「tmp」というフォルダに生成されます。

 

 

 

 

 

 (3) 以下のコマンドを入力し、tmpフォルダからインストールメディアイメージInstallESD.dmgを抽出します。

 

 

 

 $ cp -p ~/tmp/InstallMacOSX.pkg/InstallESD.dmg .

 

 

 最後のドット(.)忘れずに。抽出先を示すものです。

 

 

 

 

 これで、インストールメディアイメージであるInstallESD.dmgが抽出できました!

 

 

 

 

 

 

 ここまで出来たら、InstallESD.dmg以外のファイルはすべてごみ箱に入れて大丈夫です。このInstallESD.dmgからアプリを使ってインストールUSBを作ってみます。

 

 

 

 

 

 

 使うアプリはこちらです。Windowsのアプリになります。(Macで抽出したあとWindowsで作成になるので、両方持っていない方は別の方法になります…)

 

 

 

 

 

 

TransMac for Windows

 

 

 

 

 

 

 このアプリは有料アプリですが、15日間の試用期間がありますので、それまでに作成してしまえばOKです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 まずは、インストールUSBを作るためのUSBメモリをパソコンに挿します(8GBだとギリギリかもしれません。16GB必要かもしれません)。そして、TransMacを起動します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 左側から該当するUSBメモリを選んで右クリックし、Mac用フォーマットをします。(① Format Disk for Mac)

 

 

 

 

 

 フォーマットが終わったら、今度はインストールディスクの作成をします。(② Restore with Disk Image)先ほど抽出したInstallESD.dmgを指定します。

 

 

 

 

 

 あとはアプリが作成しますので、それまで待ちます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いやあ、インストールメディアを作成するだけですごい時間と労力がかかってしまいました。でもお金はかけませんでした(笑)。次は、実際にインストールした結果を記載します。

 

 

 

 

 

 

 

 

ではまた!