こんにちは!
ワタクシと妻の友人がかつて開いていたギャラリーがありました。自宅の一部を改造した半地下のスペースに、何名もの作家さんが出品した作品を展示していました。
扉を開けると、そこはワンダーランド。
6畳くらいのスペースに、所狭しとアクセサリーやぬいぐるみが展示されています。
西洋風の鏡は、どんな世界を映し出しているのか。
装飾が施されたヘアピンは、それぞれの作家の個性が光り輝いていました。
半地下ゆえに、昼でも日差しがあまり入らず、スタンドのほのかな光が、まるで秘密の隠れ家のようで、そこにいるだけでワクワクしたものです。
子どもの頃、田舎の祖父母の家に行ったような、時が止まった空間。
いったいここはどこで、今は何時何分なんだろう。
もはやそうした時の概念さえも、どうでもよくなる空間。まさに現実逃避の時間と場所。
子どもの頃、秘密の隠れ家で時を忘れて遊んだように、この場所は趣味に没頭させるパワーが満ちていました。
どんな貴婦人が身に着けるのか、いくつものブローチ。
バラのお好きな上品な方がお召しになるのだろうか。
バラを用いたアクセサリも多数。この場では、何もかもが魅力的に見えてしまう。
たくさんのイヤリングたち。
焼き物のブローチ。
ラビットは何を見つめているのか。
あるいは夢を見ているのか。
このギャラリーには、人を異次元に連れて行く魅力がありました。
ご家族の看病のため、オーナーがこのギャラリーを閉めてから数年。将来、いつかこのすてきな空間が再び開かれることを、友人として願っております。
ではまた!