こんにちは!
ハンドメイドギターの中で、最高のコストパフォーマンスを誇るAyersギターですが、おかげさまでかなり認知されてきました。
その中でも、ローズウッドの豊かな響きで多くの方にご満足いただいているSJ07は人気のモデルの一つです。
トップはシトカ・スプルース、サイドとバックはインディアン・ローズウッドです。これから紹介する機能性や品質を考えますと、有名メーカーで同じスペックのハンドメイドギターを販売すると、恐らく50万円クラスになると思います。
このギターのポイントを紹介します。
まずは3コンター(ベベル)で演奏者がとても快適に弾けるという点です。
カッタウェイベベル
エルボーベベル
バックアップサイドベベル
これら3つの角が滑らかになります。ギターを弾く人ならわかると思いますが、ストロークをしていると、右腕内側がギターの角に当たって、赤くなってしまうことがあります。毎日練習していると、赤くはれて痛くなることもあります。ベベルはこうした体への負担を軽くするために施されています。
同様に、座ってギターを弾いていると、右わき腹にギターの裏角がこすれて、右のあばら骨の辺りが赤くはれることもあります。バックアップサイドベベルにより、体に滑らかにフィットし、快適な演奏を長時間することができます。
コンター加工は大変手間のかかる作業となります。ただ角を削るだけでなく、そこに別の材を当て、さらに美しく滑らかに3次元のカーブを描くわけなので、かなりの技術が必要になります。3つのベベルをオーダーすると、それだけで約6万円になります。初めから3つのベベルが付いているというのは、同額のギターではどのメーカーもあり得ないことです。
次のポイントはネックの繋ぎがタブテイルジョイントだということです。
ダブテイルジョイントとは、ボディにV字の溝を作り、ネック側にはV字の突起を作り、それらをはめ込むジョイント方法です。
こんなイメージです。Ayersの場合、ボルトは使用していません。木材同士をつなぐ日本の伝統建築のような技術です。つないだ時、ネックの傾斜が適正になるには、やはり高度な技術が必要なんです。
なぜ、ボルトを使わずにダブテイルジョイントにするのか?それは、音が豊かになるのですが。金属を介さず、木材の共振により得られる甘美な音は、ボルトジョイントでは再現ができません。こうした理由でAyersはダブテイルジョイントを採用しています。これが、この価格のギターに標準で付いていることはかなり稀です。
もう一つのポイントはペグにGOTOH製を採用している点です。
安定したチューニングを約束する信頼できるメーカーのGOTOHです。ペグボタンはエボニーの黒で、精悍なイメージとなっています。バックプレートのインディアン・ローズウッドの杢目もきれいですね。Ayersではグレードの違いはありますが、すべてGOTOH製を採用しています。
もう一つのポイントは、性能というより、デザインですが、指板とブリッジにに桜の花びらインレイを施しています。
この貝細工のインレイも、一つ一つ手作業で行っています。光によって七色に変化するインレイは、日本の美である桜の花びらをよく表現していると思います。遠くから見てもきれいだなと感じるデザインです。
ブリッジにもワンポイントで花びらのインレイが入り、全体ではこんなイメージになります。女性も好みのデザインではないでしょうか。
そして、肝心の音色は各弦が調和よく響き、まるで一つの弦のようなハーモニーを奏でます。ローズウッドの重厚な響きも十分堪能できます。
このAyers SJ07-CS NewHillの2018年モデルが、あと残りわずかとなっています。現在最安値だと思います。今後のモデルはギター材の値上がりなどにより、同じスペックでこの価格では実現できないでしょう。
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2017年モデルですが、スペックはほぼ同じです
こちらもすばらしい演奏をされておられます。
ではまた!