アコースティックギターを弾く方はギターの形や各パーツ、使われる木材などについて、関心があると思います。
「このギター、なんでこんなにいい音するんだろう?」
って思ったことがありますか?
それにはやはり理由があるのです。
どんな形でどんなパーツや木材が使用されているか。またその組み合わせによってどんな音の変化があるか。
こうして考えると、いつか自分の理想のギターを作ってみたいと思うかもしれません。
車に例えれば、この色と形の車に、このタイヤとホールを組み合わせて、マフラーは太くし、サスペンションは硬めに…など自分好みの車を仕上げる気持ちと似ているかもしれません。
これはやりすぎかもしれませんが…(^-^; もちろん、ワタクシのではありません。
というわけで、今回はギターの音とビジュアルにかなり影響のある「トップ板」についてお知らせします。
一応Ayersギターで使用可能な木材の範囲でお知らせいます。この他にもまだあると思います。
1.シトカ・スプルース
アコースティックギターの代表的なトップ板材です。高音が明るく響き、低音も豊かに響きます。あらゆる種類の音楽に適応します。
アコギと言えばシトカってくらいたくさんのギターに使用されています。バランスの良い音が出るので使用されるわけがあるのです。
NHシリーズでは、04、07モデルに使用されています。
2.インゲルマン・スプルース
インゲルマン・スプルースは他のスプルースに比べるといくらか柔らかさがあり、見た目は色白で音色は温かみがあり、ハーモニクスがきれいに響きます。
色がきれいですよね。NHシリーズでは、比較的厚さや大きさのあるボディに使用し、クイックな音のレスポンスを実現しています。06シリーズ、DHドレッド・カスタムに使用しています。
3.アディロンダック・スプルース
アディロンダック・スプルースは有名な高級材で、音量が大きくシトカよりもパンチのある音が出て、しかも反応が良くダイナミックレンジが大きくなります。多くのギタリストが認める優秀な素材と言えます。
高級ギターに使用されることが多いです。弾き込むほどに倍音が増してゆくとも言われ、そのパワフルでクリアーな音に人気があります。ただし高価ですね。
4.シダー
シダーは非常に音色が柔らかく温かみのあり、それでいて演奏に対するレスポンスもクイックです。フィンガーピッキングに適しています。
主にクラシック・ギターのトップ板として使われています。もちろんアコギでも使えます。色は赤みがかった茶色になります。サイドをローズウッドと合わせると全体に柔らかさが特に出ます。
5.ハワイアンコア
ハワイアンコアの音色は非常に明るく高音はクリヤーで、何よりもその杢目の美しさが特徴です。それゆえ多くのギタリストに愛されています。
杢目が美しいですよね!見た目にも周りの注目を浴びますね。テイラー・スウィフトもハワイアンコアのギターを愛用しています。似合いますね。
今回は、ギターのトップ板の種類についてでした。
「自分好みの板が見つかりましたか?」
次回はサイド&バック材についてご紹介します!
ではまた!