東ちづるさん「コロナウィルスの感染が怖い。感染してしまったら、謝罪をしなければならない社会であることがもっと怖い」ツイートに反響
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新型コロナウイルス感染症との関係で、様々な場面で行動の自粛が要請されています。しかし、「自粛」であるにもかかわらず、ネット上では感染を非難し、さらには不適切・不謹慎な行動をとった人に対して、つるし上げるいわゆる「自粛警察」が横行しています。

 

太平洋戦争中のわが国がそうであったように、人権は非常事態にこそ制限されてきました。また、国家による人権侵害のみならず、国民同士による人権侵害もまかり通っていました(間接適用説云々は措くとして)。現代のコロナという「非常事態」においても同様です。「お国(天皇陛下)のため」を「コロナ防止のため」と置き換えると、わかりやすいかと思います。そして、感染者を犯罪者のごときつるし上げる姿勢は、まるで戦時中の「非国民」扱いです。そう考えると、日本人の本質は70年前(ひょっとしたらそれ以前)から何一つ変わっていないということがわかります。

 

これに対して「感染者(濃厚接触者)が近くにいたら、自分の感染する」といった不安があるので、「各種人権制約」はやむを得ないという立場もあります。もちろん、「必要な制約」はあるのでしょうが、だからこそ、人権との関係はきちんと検討しなければならないのであって、当然に「゛制約」が優先することにもなりません。まして、感染者に謝罪を求めることにもつながりません。

 

こういう時期だからこそ、人権について改めて考えていただきたいと思います。