黒川前検事長を不起訴=社会的制裁考慮、記者側も―賭けマージャン問題・東京地検
緊急事態宣言中に新聞記者らと賭けマージャンをしていたことが発覚、常習賭博罪などで刑事告発された黒.......... ≪続きを読む≫

本件では、賭博罪と収賄罪の二つありますので、各々検討したいと思います。

 

まず、賭博罪ですが、常習・単純いずれも不起訴が相当です。これについては、これまでのブログで散々述べた通り、違法性は極めて低いものなので、当然といえば当然でしょう。

 

問題は収賄罪です。不起訴事由が起訴猶予ではなく嫌疑なしなので、有罪にもっていくだけの材料がなかったため起訴を断念したのでしょう。東京地検ももう少し本腰入れて捜査してほしかったのですが、刑事事件との関係でいえばやむを得ない気もします。もっとも、告発をした人たちは、検察審査会に審査申立てをするでしょうし、場合によっては強制起訴となるかもしれません(収賄だけでなく賭博についても同様ですが)。いずれにしても、もう少し動向を見守りたいと思います。

 

刑事手続とは別に、検察とマスコミの癒着について、政治的問題は残されています。これまでのブログでも述べた通りですが、今回の件もそうですし、おそらくは他にも同様のケースはあるでしょう。国会で厳しく追及されることを望みます。