
よくお客さまから「何年ぐらい今のお仕事されてるんですか?」旨のご質問頂きます。
「まだ2年ちょいなんですよ」と答えると、
ありがたいことに「えーっ!? もう10年ぐらいやってるもんだと思ってました」と言われます。
ちなみに、私、前職は福祉系の仕事をしておりました。
20歳で就職しましたのでなんやかんやで結構な年数勤めたことになります。
そこでは最終的には主任指導員として働いておりました。
小さな小さな施設、職員の数も限られております。
また、その運営に伴う助成金(これはご存知の通り、皆さまの税金です)の内訳の大半は、職員の人件費。それもギリギリの額。
簡単には人は雇えない状況、勢い職員一人あたりの仕事量も半端ではありません。
朝から夕方までは、通所者の皆さんの指導。ちなみに主に自閉症の方担当でした。
午後からは事務仕事、書類作り、日誌を書いたりとデスクワーク。
イベントがあればそれの計画、準備、告知から当日の運営からなんやかんや。
また参加させて頂く地域行事の会議への参加なんかも仕事終わってから私の担当でした。
当時は通勤ラッシュのすさまじい阪急電車と、後半は渋滞の中クルマ通勤。
仕事が終われば深夜・・・家まで1時間かかる。帰るのがめんどくさい(笑
なんていうこともしばしばでしたので、仕事場で泊まり込みなんてことも。
「・・・なーんでこんなくちゃくちゃ仕事して、給料こんだけやねん(笑 」
と、やさぐれた時もありましたが、
今思えば、そこで鍛えられたのは確実に今の力になっていると感じます。
また、休日は京都~大阪 特にカフェと雑貨屋が好きで、よく巡っておりました。
ケイブンシャさんが大好きで、よく通いました。
特に京都の左京区あたりの文化的な香りのするお店が好きでした。
不思議なもので、素人でもそれだけ色々見て回るとそれなりに目が肥えてきます。
その時は漠然とした思いだけでしたが「いつかこんな仕事ができたらなあ」なんて。
そしてある日、ある雑貨屋さんへ・・・。
するとそこにはなんと「亀の子タワシ」が。
「ええっ!? これ昔からある普通のタワシやん!? なんでこんなん置いてるん!?」
そう、そこのお店にはいわゆる「日本に昔からあるごく普通の、しかしちゃんとした本格的なモノ」
のコーナーがあり、不思議と周りの諸各国の雑貨と溶け込みつつ、しっかりと主張していたのでありました。
(若干、現在の白猫堂ラインナップに反映されてますね。あえてのネタバレです(笑 )
「これも雑貨です。雑貨屋にあるものは全て雑貨なんです」
文字通り「雑貨」・・・なんでもあり、さらに、まだこの広い世界には自分も他の人も知らないモノがあるはずだ。
・・・そしたら・・・自分の発想と行動と努力次第で・・・・・?
私はそこに無限の可能性を感じました。
何よりも雑貨が好きでした。モノそのもの、お店で共有するあたたかい雰囲気、そこに流れるゆったりとした時間。全てが好きでした。
そして、その夢は日々の仕事に忙殺され、一旦胸に秘めることになります。
~続~