「グラムロックって、あの時代にイギリスでああいう風に出て来たからそういう呼ばれ方しただけで、数年後なら、パ
ンクですよ。グラムロックとパンクには凄く似たものを感じますね」
「コスチュームに拘ること、見せるということに拘ることは、僕にとって、特殊なことだとは思っていません。
ただひとつ僕が言えるのは、もしもそれが安全圏の表現だったら止めた方がいい、ということです。
グラムロックも、出て来た時はとてもインパクトがあったと思うけど、後期のものは駄目だと思う。
それは安全圏にあったからですよ。
認知されちゃって、もう石を投げられるようなものではなくなった。
戦わずしてできるものになってしまった。
形として整って、その形にのっかっているものになったから駄目になったんだと思う。」
「ヴィジュアル系と言われた第一世代は、Xやバクチクだと思うんですけど、あのあたりの人たちは、やはり戦って
いたと思うんです。安全圏では決してなかったところで戦っていた。
今のヴィジュアル系はよく分からないのでなんとも言えないんですけど、もしも安全圏の
作られた様式にのっているだけなのだったら、僕は納得できない。
戦いの結果としてヴィジュアルがあるんだったら、僕は良いと思います。
安全な所を走って行くようになったらロックはおしまいですから。」
・・・なんとも静かでおだやかな口調でありながら、鋭く核心を突く発言。
あとグラムもパンクも好きな私は「両者は似てる」発言は嬉しかったなあ。
それにしてもこの写真、ものすごいオーラ!
」
