親業参考書 vol.4 「希望のつくり方」 | ドロッセルマイヤー2010のブログ

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今日は一日読書。

希望のつくり方 (岩波新書)/玄田 有史
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玄田有史(げんだゆうじ)氏は東大社会学研究所教授です。
現在の就活にみられる若者の雇用状況の悪化は、
中高年の雇用維持のため、若者の雇用機会を奪っているという研究結果を出しています。

そのなかから若者に共通して欠落しているのが「希望」ということに気づき、
希望学」という研究を開始して、その研究結果を一般向けに書いたのが本書です。


「希望学」でいうところの希望の定義は?
Hope is a With for something To Come True by Action.
すなわち、「行動によって何か実現しようとする気持ち」の4つの柱だそうです。


さらに、希望は共有でき、仲間が(組織の外の)重要になってくる。
いつも会うわけではないけれど緩やかな信頼でつながった仲間(Weak Ties(ウィークタイズ))が、
自分の知らなかったヒントをもたらすとのこと。


本書は4章からなり、第1章「希望とは何か」から第4章「希望を取り戻せ」と
終わりに希望をつくる8つのヒントが書かれています。


そのなかの一つ、
大きな壁にぶつかったら、壁のまえでちゃんとウロウロする
無理に乗り越えなくてよいという視点。
いっけん無駄なことに思えて、他の人の助けを借りることになったとしても、
挫折しそうになっても、試練を潜り抜けていく行為そのものに希望が宿るとのことです。

個人的にはこの項目ひとつで、人生、自分ひとり難しく考えすぎていたかもと

気づきました。


本書のはじめに、中学生や高校生10代~20代向けにお話をするつもりで書いてあります、

とあるので、ぜひ学生の皆様は読んでみてください。


アメンバーになって頂いた方とは、
本書で言うWeak Ties(ウィークタイズ)の関係になりたいものです。
今後ともよろしくお願いします。