我が街・今治市のお国自慢。
そして、灯台は移された。
「唐子浜の赤灯台」
今治市のホームページによると、
「唐子浜の沖にある灯台は、元、来島海峡の西水道入口にあった鴻の瀬灯標(赤灯台)でした。これは明治35年4月、わが国で5番目の洋式灯台として建設されたものですが、「大型船の通行」という時代の要請で灯台を支えていた岩礁を爆破することになりました。
76年間、海峡のシンボルとして、また、今治港発展にも寄与した貴重な文化財を何とか保存したいと考え、昭和53年10月に現在地に移されました。
唐子浜海水浴場と隣接しています。」
ふむふむ、
元は来島海峡の西瀬戸水道にあったものがここに移設されたことがわかります。
西瀬戸水道は、世界でも有数の難航路です。
それは、潮の満ち引きの時間帯によって海流が全く逆転する、八幡渦と呼ばれる渦潮か発生する、汐待ちを余儀なくされる、などなど、特殊な自然環境を有した水道であります。
かつて、この海域を知り尽くす小千氏族やその後継である河野・村上水軍がこの水域に跋扈したのもこのような事情に依ります。
昔と変わらずこの海域を進む船と、役割を終えても未だこの海域で行き交う船舶をいつまでも見守る赤灯台の醸し出すセッションをどうぞお楽しみください。