(食べログにも載っている、今治市孫兵衛作地区にあるうどん村さん)

今日、来年の年始参りが終わりました。

旧周桑郡(現在の西条市)のお檀家さんをお参りさせて頂く時には必ず併せて、今治市との市境にある孫兵衛作地区の

田舎屋台・うどん村

さんに寄らせて頂きます。

此処です。



孫兵衛作地区に数軒ほどですが、やはりお檀家さんがありまして、うどん村をしているお宅はその内のひとつです。

今日は上がらせて頂いてお仏壇をお参りさせて頂いた後、温かいうどんを注文しました。

店主の人柄そのままの優しいお出汁でした。

ご夫婦でされているのですが、お客さんが帰られる時には店先でお見送りをされている姿を見て思わず、

「すごいですね!」

と言ってしまいました。

そこでふと思い出したのが、最後の律僧と言われた堀田真快さんという高野山の管長さんのことです。

「その方は必ずお客さんが帰られる時は外までお見送りされました。

帰られてもう姿も見えなくなっているのに、ずっと頭を下げたままの姿を不思議に思ったお付きの者が、もう帰られ誰もいないことを告げました。

すると堀田座主は、

本来なら門前までお見送りするのが礼儀だがそれが出来ないので、せめて金剛峯寺の大門を出るところまでは頭を下げていようと思うと述べられたそうです」

その逸話を、高野山にいた頃に茶道を教えて頂いていた尼僧さんからお伺いしたのを思い出しました。

その話を聴いて感心したこともあ、り、私も自坊でお客さんを見送る時には

なるべく門前の石段の下まで、お寺の上まで車で上がって来られた際には昔の光蔵寺の大門跡と言われる屋号・ホノギが大門と呼ばれるお家のところを通り過ぎるまで頭を下げさせて頂きます。

その話をして最後に、

「まあ私の場合はそのお家がすぐ側なので10秒位ですけどね」

と言ってニヤっとすると、真面目なお顔が笑い顔に変わりました。

31日の年越し蕎麦ならぬ年越しうどんのテイクアウトもされております。

私も何玉か注文して帰りました。

今年は蕎麦ではなくうどんで締めたいと思います。