出産話~1人目の場合~(3) | こはる日和

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自分の過去現在、家族の事、その他日常に起きたいろんな出来事を書き綴ります。
重~い内容アリ、どうでもいい内容アリの、ただのストレス発散自己満ブログ。

 

※「こはる日和」は私の自己満・ストレス発散のためのブログです※

 

 

(2)の続きです。

 

暗い病院の裏口のチャイムを鳴らし、中へ。

さっそくベッドに寝かされ、お腹に装置を着けられました。

看護師さん曰く

「弱いけれどしっかり陣痛はきているのでこのまま入院しましょう」

との事で、入院決定。

 

これが夜中1時頃からの出来事でしたが

翌朝になっても午後になっても状態はあまり変わらずで

子宮口も3~4㎝からほとんど広がらず

結局その日は何事もなく1日が過ぎていきました。

陣痛が強くなることもなく、かといって遠のくこともなく。

さらに日をまたぎ、

ついに先生から「陣痛促進剤」を提案されてしまいました。

もう入院してから丸1日以上が過ぎていたので即OKし

同意書を書いて投薬開始。

そこからまた陣痛が強くなるのを待ちました。

 

ひとつ不安だったのが

下から水のようなものがジョロジョロと出ている感覚があったこと。

看護師さんに「破水かも」と訴えたのですが

確認しては「大丈夫です、破水じゃないです」と言われ

特に何をされるでもなく。

それでもジョロジョロと何か水のような液体が出ている感覚がなくならず

こんなにたくさん何かが出ている感じがするのに破水じゃないの?と

心配で心配でたまらず夫に何度も愚痴っていました不安

あの感覚はいったい何だったのか・・・

装置を着けてベッドに寝かされていたので自分では確認できず。

 

それからは少しずつ陣痛が強くなっていきました。

が、子宮口がなかなか広がってくれない。

7㎝あたりからなかなか進みませんでした。

テニスボールで尾てい骨?のあたりを押すと痛みが軽減すると言われているので

病院にテニスボールが準備されていたのですが

私にとってはそれでちょっと楽になる、とかはなく・・・

むしろ、それをされることが鬱陶しくもあり真顔

やってはみましたが止めました。

食事をとる元気ももうありませんでした。

とにかく耐える!

陣痛の波がくるたび息を殺して必死に耐えていました。

それを見ていた母が「見てるこっちが苦しくなる」と言っていました(笑)

ピーク間際の時は、陣痛の波がくると痛みとともに

中のものがグググッとすごい力で下がってこようとする感覚があり

いきんじゃいけないんだよね!?と必死で食い止める感じでした。

でも今にして思えば、食い止めようとする必要あったのかな?と(笑)

そして夕方になり、やっとのことで子宮口が10㎝ほどになったので

分娩室に移動することになりました。

 

分娩室には自分の足で歩いて行かねばならないのですが

なにせ私は腰痛と股関節痛でまともに歩くことができないので

夫に手を取ってもらいながら壁づたいに必死の思いで

ヒョコヒョコ、ヨタヨタ歩きました。

こんなボロボロの妊婦、他にはいないだろうな~泣き笑い泣ける

 

この時、陣痛が始まってからすでに38時間以上が経過していました。

いわゆる「難産」という状態でしょうか・・・

 

分娩室に入ったのは、私と看護師さんの二人っきり。

夫はしばらく部屋の外で待機でした(立ち合い出産を希望)。

私の「お産」のイメージでは

先生一人と複数の看護師さんに囲まれ、夫に手を握られ、

賑やか?なのを想像していたのですが、それとはまったく違い、

シーンと静かな部屋で二人っきりで分娩作業?をしていました。

分娩ってこんな感じなの?と冷静に考えながら

陣痛の波がくると看護師さんに「きました」と伝え、

看護師さんが「はい、フーーー(息を吐く)」みたいな・・・

しばらくそんな時間を過ごしていました。

 

ここでちょっと汚い話をすると・・・

私は実際に経験して、こんなことをされるのかと驚いたのですが

この看護師さんと二人きりの作業の中、

看護師さんがずっと私の肛門を指でグッグッと押さえ

ムニムニと内容物(ここは濁して書くw)を押し出して?いました。

できるだけ分娩中に内容物が出ないように処理しているのだと

その時理解しました。

普通に出ちゃう人もいるようですが

最終的に私はどうだったのか…不明ですニヤニヤ

 

ある程度赤ちゃんが降りてきたら、なのかよくわかりませんが

途中から先生と看護師さん2名ほどが加わり、夫も呼ばれ、

やっとなんとな~くイメージ通りのお産になりました。

さすがに皆で声をそろえて「ヒ、ヒ、フー」みたいなのはなかったです(笑)

 

陣痛の波がくると「いきむ」のですが

私はとにかくどこもかしこも筋力が弱いので

全身に必死に力を込めていきんでいました。

何度も何度も、陣痛の痛みの波がくるたびに必死にいきみました。

そしてついに、赤ちゃんがお腹からするっと出た感覚があり、

赤ちゃん誕生の瞬間を迎えましたほんわかラブラブ

 

赤ちゃんが生まれるとお母さんが感動の涙を流すシーンを

テレビや本などで見かけたりしますが

私の場合「ああ、やっと終わった・・・」という思いでいっぱいで

感動の涙を流す余裕などありませんでしたニヤニヤ

陣痛が始まってから出産まで、実に39時間50分。

そりゃ「やっと終わった~!」だわおいで

 

分娩後、先生から

「切ったところを縫うからちょっとチクッとしますよ」

と言われ、初めて会陰切開をしたことを知りました真顔 ん?

会陰切開って痛そうだなと出産前まで思っていましたが

切られた事にすら気付かないほど分娩って大変なんだな。

20分ほどかけて縫われましたが

先生に言われた通り本当にチクチクしてちょっと痛かった・・・

 

その後分娩の際に座っていた椅子?を倒して

暫くの間そこに寝かされていました。

横には生まれたばかりの赤ちゃんの入った保育器が置かれ

触れることはできませんでしたが

か細い声で泣きながら手足を動かすさまを眺めることができました。

その間、部屋には私と赤ちゃん以外誰もおらず。静かでした。

そこから車椅子に乗って部屋まで移動し、ベッドに寝ました。

私は個室を選んでいたので(お値段はちょびっと高かったけど)

狭くはありましたが、一人部屋でのんびり過ごすことができました。

しかし、ここからまた様々な苦労があったのでした・・・

 

 

(4)に続きます。