ある日大学での講義中、メール着信。茜ママからだ。先生、勉強中だね。分かってるけど、どうしても連絡したくて。茜ちゃんすごいの。勿論まひろちゃんも。茜ちゃん100番以内よ。68番。エリートクラスの子と変わらないの。まひろちゃんなんか今度は二番よ。茜ちゃん先生からエリートクラスにって言われたそうよ。宿題が増えるから嫌って言ったみたい。
まひろちゃんなんかいろんな塾から誘いがあって大変みたい。
先生に感謝。何かボーナス差し上げたいわ。
翌日まひろちゃん宅に行くと二人の子と二人のママが揃っていた。茜ちゃんが口火を切った。私まひろちゃんと勉強して、こうやって考えるんだって分かったの。先生のおかげで本の楽しさが分かったから問題の内容がよく分かるし、答や考え方がすぐ頭に浮かぶのよ。でも、まひろちゃんは本当に凄いの。ベスト10の子達はまひろちゃん以外殆ど他の子なの。だから塾では、一番は、まひろちゃんってみんな言ってるよ。茜にもまひろちゃんってどんな子っていろんな人が聞いてくるのよ。
茜ちゃんは、次々に解いていくまひろちゃんを見ているが、問題ごとに自分なりの考えをもち、それと比較しながら見ているはずである。ただまひろちゃんの課題解決のスピードが速く、問題の意図を読み取る前に答が出てしまうことも多いはずである。それでも答と問題を照らし合わせて理解しているだろう。
明日はまた模擬試験ということである。まひろちゃんには、塾から無料での招待状が来ていた。
二人そろっての学習は、プラス面が多い。仲が良いので一緒にいるだけで楽しそうで学習に伴う負荷が軽減した。茜ちゃんは、塾の宿題に取り組む。なんでもまひろちゃんに質問しなさいと言ってある。茜ちゃんは、どんな些細なことも聞いている。それに対するまひろちゃんの説明が見事だ。どう説明すれば茜ちゃんが分かるのかを考え、説明している。説明を通してまひろちゃん自身も理解を確実にしていく。私は全くノータッチで宿題を終えた。学習の後半は、まひろちゃんが取り組む問題集をやった。と言っても茜ちゃんは、まひろちゃんが次々に解く様子をじっと見ている。