中学、高校といじめ・無視を受け、ストレスの捌け口を勉強に向け、目指す大学にストレートで受かった。学生時代もいい人間関係に恵まれず、真面目を貫き優秀な成績であったので難なく就職できた。
研修期間が終わり配属部所が決まった。デスクも決まり、職務にも慣れてきた頃に感じた。
結局この感覚の鈍いところなんだ。改めて思った。気付いた時はもう遅い。どんなにあがいても悪循環になることは、これまでの経験で分かっている。
貴方、消費者金融にお金を借りてるんでしょう。これで返済しちゃいなさい。これは昨日私が株を動かして浮いた分なの、大丈夫今日中にはもっと増えるはずよ。私の返済額を伝えると、余った分は持ってていいのよ、パチンコも結局、資金がないと勝てないわ。株も同じなの。私が昨日動かした額は貴方には、想像もつかないでしょうね。
こうして借金は全て返済して、純子と連れ合って店に通った。純子のポリシーは一貫しており、従えば順調に資金が増え続けた。純子は、1日8時間以上は美容に良くないからと打たない。連ちゃん中は、別にしてどんなに調子が良くても夕方6時には、切り上げ二人で店を後にした。また、週に2日は昼過ぎに止め、エステサロンに行き、その後デパートでショッピングをした。純子は、自分自身の美しさばかりでなく私を美しくすることを楽しんでいた。
一流ブランドで身を固めた私達は店でも評判になっていった。良く出す私達は店にとってもありがたい存在なのだろう。朝からなかなか当たりを引けずにいると店長がやって来て、今日は、調子良くないですね、と言いながら台の点検をするふりをして命釘を広げてくれることもあった。
ある朝、屋敷に行くとパソコンに向かう純子の姿がない。見回すとベッドで眠り込んでいる。そっと毛布をめくると裸同然で寝息を立てている。その無防備な姿を見ると、抱きたくなった。私も純子と同じ姿になり、ベッドに入り、純子をそっと抱いた。私より小柄な純子は、私にしがみつくように体を重ねてきた。手入れの行き届いた髪をそっと撫でていると目を覚ました。貴方来てたのね。昨日は重要な情報があって夜中まで取引してたから、疲れたわ。ねぇ、貴方に甘えていい?可愛いおねだりにドキッとした。返す言葉を選んでいるうちに、ねぇー、純子疲れちゃった、と言って私にしがみついてくる。そう、偉かったわね、と頭を撫でると、純子はいい子なの?と目に涙を溜めて聞いてきた。うんと優しく伝え、唇を合わせると、舌を絡めてきた。しばらくしてそっと唇を離すと、どうしよう純子、いけない気持ちになっちゃったよ、そう、純子さん今日は、処女なのね。純子の気持ちを察知して相手を続けた。
・・・二人でお茶をのみながら一息ついた時、貴方上手ね。仕事の疲れも忘れたわ。そうそうきっと上手くいってるはず、と言ってパソコンに向かって、画面を見ている。よし!と、うなずいて、さあ、行きましょう。そう言って私を外に連れ出した。向かった先は銀行だった。その足で喫茶店に行くと、百万円の束をバックから三つ取り出した。