お茶の後で庭に出てみると、草むしりの途中なのが分かった。小さなスコップが放置してある。お母さん驚いて放り投げたんだろう。腕まくりして草むしりの続けをやり、庭をくまなく探してみたが蛇の姿はない。どこかの穴にでも入っているんだろう。おそらく青大将だろう。ネットで青大将を見せ、こんなのかな?と聞いても全然覚えていない。体色は、環境に左右されるので形で判断すべきだが難しいだろう。毒を持たない安全な蛇だと強調した。まむしの可能性もあるので写真を見せ、気をつけるように言った。しばらくはもう庭に行かないと言って聞かない。しばらくは庭の手入れもすることになった。まひろの勉強は?と娘が口を尖らせた。大丈夫勉強は今まで通りで、早く訪れる約束をした。
お母さんと言って玄関に入ると、出迎えたのは、まひろちゃんだった。お兄ちゃん、ごめんなさい、こんなことで呼んだらいけませんってママを叱っておいたからね。お兄ちゃんにも都合があるんだからって。娘の後ろで、母親が小さくなっている。まひろちゃん、怒ると怖いんだから。さあ、みんなでお茶しましょ。まったくお母さん、調子がいいんだから、でも、お兄ちゃんもママの頼みなら何でも聞いちゃうんでしょ。美人に弱いのよね。お兄ちゃんも。
今日は、まひろちゃんの天下だ。それは、それで明るいお茶の時間になった。まひろちゃんがしっかりすればお母さんの不安感も減っていくだろう。
今日は、まひろちゃんの天下だ。それは、それで明るいお茶の時間になった。まひろちゃんがしっかりすればお母さんの不安感も減っていくだろう。
助けてメールは続いた。お兄ちゃんたすけて、きゃー。ど、どうしたの。ヘビ、蛇、へびが。噛まれたの?ううん、お庭にいたの、草むしりしてたの、ぎゅっと握っちゃったのよ。もう春たしだいぶ暖かくなってきたから冬眠から覚めたんだね。もぅ、そんなこと言って意地悪ね、私もうお庭に行けないのよ。でも、驚いたのは、冬眠から覚めてぼうっとしてたところを、お母さんにいきなりつかまれた蛇のほうだと思うよ。お兄ちゃんの意地悪!もういいわ、お巡りさんに頼んでみるから。お母さん、ストップ!そんなことで警官や消防署に連絡しないの!分かった、少ししたら行くから。ありがと、コーヒー入れて待ってます。
メールの最後には、ハートがついていた。
メールの最後には、ハートがついていた。