Big whyが未来を作る | 神泉で働くイノマル社長のブログ

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イノマルコンサルティング代表取締役のブログです。


最近、多くのブランド経営のご支援をさせていただいて、
ブランドを築ける企業に共通するものがあるということに
気付けてきました。



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経営とは。
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経営には、
①物を作る力(商品力)
②物を売る力(マーケティング、営業力)
③人、物、金を管理する力

の三つの要素があると考えております。


この3つの力のウチ、ブランドというと、
表現の仕方、伝える情報の整理、ブランドワード、
広告チャネルなど、物を売る力であるマーケティングや
広告、営業にフォーカスする傾向にあります。




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ブランディングとマーケティング
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ブランディングは、マーケティングの上級概念です。


1:ターゲットを設定し、
2:魅力的な商品、サービスを設計し、
3:適切な動機付けにより販売し、
4:売れ続ける仕組みを作ること。


この一連の流れがマーケティングであり、
3、4のプロセスが成熟マーケット下で難しくなり、
他社、他製品との差別化のためブランディングが重要となりました。


しかし、どんな商品やどんな企業にでも勝ちどころは
あるものの、やはり1、2の商品開発のプロセスにどんな想いがあるのか
ということが非常に重要であるということを最近痛感しております。



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商品開発
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どんな商品開発プロセスが人の心を動かすのか?

そこに【Big why】があるかどうか。


では、Big whyとは何なのか?

それは企業や人が生きてきた中でどうしても改善したい社会課題や
社会問題、社会構造に対する不満など、企業が事業を継続するための、
企業がその商品を世に生み出すための強烈な動機。


企業のパーソナリティーで他社との差別化をすることも
ブランディングの一部なのですが、本当に社会にマーケットを創ろうと
思えばやはりBig whyに基づく、世にない商品を出し続けること。


こういう企業姿勢が企業として選ばれ、

マーケットを創っていっているんだな。
という風に感じるのです。


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事例
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【例えば…】

○中村ブレイス


世の中にある義肢装具の多くは海外で作られ、
使用者からするとどうしても体に合わないものが多い。


そんな社会課題に対して日本人が快適に使用できる義肢装具
を自分達が作ろう。


この姿勢で商品を作り続ける限り、社会には困っている人が
潜在しているわけで、常にマーケットを創造していける。



○ソフトバンク


世界的にこれだけインターネットが普及しているのに、
速度や価格面で独占する企業がいる結果、日本社会に普及しないのはおかしい。
自分達がなんとしてでも普及させるという方針で進めたYahoo BB。


今では多くの日本人が当たり前にインターネットを使用していますが、

孫正義という人間がいなければ、違う今があったかもしれません。


これからのソフトバンクも、
「情報革命で人々に幸せを」をテーマに、
生まれた国や地域が異なるだけで受ける教育格差、医療格差、
出会いなどの多くの世界問題の解決に努める限り、マーケットを創造
し続けるのではないでしょうか。


貴社のBig whyは何でしょうか?

その想いが購買という短期的なものではなく、

解決という長期的に社会使命を全うすることとなるのではないでしょうか?