有効供給が有効需要を生む。
顧客の創造、市場を創るためには必ず有効供給が必要である。
とすると社員のサービス、マーケティング、商品開発が全てを
定めていくことになる。つまり全ては人である。
優秀な人材の採用、教育も大事だけれども一番大事なのは、
能力を発揮させること。潜在能力を開発すること。
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今までの日本マーケットはある程度の成長、販売が見えていたので、
X理論に基づく外発的動機によるマネジメントが主流であった。
つまり、能力を発揮することよりもまずは仕組みの中で上手く
機能することを求める組織が伸びてきた。理由は人に依存しないから。
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でもこれからの時代は違う。マーケットは成熟化し、
商品に差別化も見られない。となると仕組みの中で回すよりも、
新しい価値の創出が一人一人の人材に求められるようになる。
すわなち、Y理論に基づく内発的動機が最も重要になるのである。
面白いほどにモチベーションを低下させ、
さらには外発的動機で動くようになることが、
E.Lデシの論文で報告されている。
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要するに今までのマネジメント手法で、
既存のマーケット変化に対応することは不可能である。
内発的動機に基づく組織作りを行えない経営者には、間違いなく有効供給は提供できない。
すなわち、市場を創ることはできず、企業の目的である顧客の創造はできえない。
これまでの市場環境と異なり、これだけ成熟した市場では顧客の開拓は価格競争に
巻き込まれ、需要は減少し、衰退し企業としての終焉を迎えることになる。
【参考文献】
- 内発的動機づけ―実験社会心理学的アプローチ/エドワード L.デシ
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- 日本でいちばん大切にしたい会社/坂本 光司
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内発的動機で動く人材に外発的動機を与えると、