ポジショニングとブランディング
・自社の独自性や唯一性がブランドのコアになる部分。
そのブランドを生かして方向性を明確化することで、
商品開発戦略、組織戦略、販促戦略、投資戦略、
採用戦略などが一本の軸に沿って考案できる。
そのブランドコアとなる部分なく、良い商品の開発や
優秀な人材の採用、効果的な投資など短期に今の定義に基づいて
企業を作っていくことがどれほどリスクなことなのかということが
成熟期を迎えた日本企業のあり方を見たときに強く感じる。
その唯一性や独自性をブランドとして抽出する際に、
ポジショニングが非常に重要である。
・競合が既に存在する領域でブランド対決はやっぱり苦しい。
アサヒの牙城を麒麟が崩したのもビール領域の
ブランド投資戦略ではなく、発泡酒という領域を拡大しながら
ビールマーケット自体を取りにいくことでアサヒのそのシェアを超えた。
・大手ならまだしも、そう考えると中小企業は戦いやすい。
大きなマーケットを創ることも、大きな投資戦略も必要なく、
セグメント領域の競合も少ない。
ブランドとポジショニングは密接した関係にある。
自社の強みを生かした新たなポジショニングが
ブランディングを行う上で一つキーポイントになるだろう。