
夏にスピーカー台のインシュレーターをテクニカコインにして聴いていましたが、ちょっと高域過多で低域も締まり過ぎなのが気になっていて、外した方がいいんじゃないかって思い始めて数ヶ月。
その場では以前のセッティングの音が耳に残っているものだから、新しくセッティングすると問題が解消した気になっちゃうんだけど、日をあらためて聴くとそのセッティングの良し悪しがわかってきます。
だから、こういうことって、本当は実際にセッティングして早いうちにわかることなんだよね。。。
ボクはもう少しやわらかくて低域に厚みのある、しかし大好きな高域もしっかり聴こえていなくてはいけない、みたいな狙っている音がわかっているんだけど、テクニカコインでも少し硬すぎましたね。
Musical Fidelity A1の特性との兼ね合いもあって、高域が出っ張り気味になるのと、何と言ってもこのアンプにしてから、スピーカー台のセッティングがシビアなことになってきていると思います。
さて、ウチのCD デッキは相変わらずトレイの出し入れがスムーズじゃなくて、中を開けてホコリを取ったり、グリス塗ったりすれば調子良くなるかも知れないから、買い換えるのはそれからにしようと思っていました。
休日の今日、ラックに積み上げてあるCD デッキを抜いて、と言っても上にはYAMAHAのプリメインアンプとDVDデッキが載っていますので、かなりの重労働です。
『あ゛~~』
とか言いながら片手でプリメインアンプの底を支え、CDデッキを抜くという技、しかも中腰で・・・
やりましたよ(笑)
そしてCDデッキを開ける際、ここで役に立ったのは『トルクスレンチ』

トルクスという名称はこの規格を開発したアメリカの会社の登録商標だそうで、一般的には『ヘックスローブ』というのだそうです。
Musical Fidelity A1の天板を外すときにも役に立ったし、ここでも役に立つとは・・・
そうか、どちらも古いものだけどCDデッキもアメリカ製だからか!!
トレイの可動部分を見ましたが、特に壊れている状態ではなさそうで、トレイのアングル部分にはラックギアが付いていて、根元のギアを回してトレイを送っているんだとわかりました。
中を開けたまま電源を入れ、ちょっとキッカケをつくってあげれば、スムーズに開閉しますね。
ホコリをエアーで吹いて、歯ブラシにグリスを少しつけて可動部分とラックギアに塗りました。
とりあえずこれだけのことでトレイの開閉はスムーズになったので、フタをして元のラックに収めます。。。
でも、外す時より少し楽でした、端でも何でもキッカケが一旦載ってしまえば、あとは少しずつズラしていけばいいわけで、思ったより戻す方は簡単でしたね。
その勢いで、今度はスピーカーを降ろし、台のテクニカコインを外します。
しかし、この段階で両面テープで固定してしまったコインが剥がれないことがわかりました。
なぜなら冒頭のコイン、画像の文字部分を下にして付けていたからです・・・(笑)
台とコインの隙間に何も入らない!
ありったけの工具で試してみましたがどれも上手くいかず、考えられるのは『糸』のようなもので接着部分を潜らせて剥がすかなと・・・
一瞬、もう止めようかと思いましたが(笑)
ふと、力任せでもいいから、と思って使ったのは水道管のバルブなんかを閉めるプライヤー。

これだと直径が大きくても挟めるのでコインの両側、わずかな平らな部分を挟んで、ちょっと捻ったら。。。
簡単に剥がれました!
コツを掴んだので2本のスピーカー台のコインを外し、今度は台を床にベタで置き、スピーカーを載せてみました。
いつものレファレンスソースで音を確認しましたが。。。
ありゃ?こうなっちゃうの?
低域はしっかり厚くなりまして好みに近くなったんですが、ちょっと緩すぎて音量バランスが崩れてしまいました。
高域がすっかり引っ込んでしまって、明らかに失敗。
ナンダヨ!どうすればいいの!?
たったコイン一枚(片側4枚)のことで、ここまでダルイ音になってしまうとは・・・
これだったら、コインを敷いていた時の方が全然良かった!
Trioのアンプの時はそんなに差が出なかったのに、Musical Fidelity A1ではかなりシビアなことになってきました。
金属を使うと硬い音になってしまうし、木のままベタで床に置くと音が緩む。
ん?
ゴム?
最初にセッティングしていたゴム脚使う?

ブチルゴムを敷くとかいろいろ考えられますが、面倒くさいので(笑)、購入当初使っていたゴム脚を戻すことにしました。
とりあえずゴム系であれば程よく低域を吸収してくれるかも知れません。
再びスピーカーを降ろすことになりますが、今度は簡単です、すでにネジ穴が開いていますし、すぐに取り付けできました。
おお、これです!!
バランスが良くなって、ほとんど現段階で狙い通り。
やわらか目でたっぷりとした低域が出ていて、先ほど、台を床にベタ置きしていた時と比べるとハッキリ高域も出ていますね。
変にオーバーロード気味になりそうなだった中域の歌声も抑えられて、程好い感じ。
これだったら、満足ですね~、今までで一番いい音が聴こえているんじゃないかな。
念のため、しばらくの間、いろいろな曲を聴いていましたが、どれもいいバランスで、ベストに近いセッティングだと思えました。
やって良かった~、明日腰が心配だけど(笑)