最後の一口 | 銀次郎とチンチラニャン,sの楽しい毎日

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蘭丸と六花の子供
月光丸、下弦丸、天空丸の生活日記

毎日毎日

暑すぎます



猫たちは毎日毎日

どんだけ抜けるん?っと

言いたくなるくらい

抜け毛を撒き散らし

決して
茶々丸が
首を…という訳ではありません



たまに

こんな変な光景が見られたり

茶々丸
天空丸
月光丸

とまぁ

我が家は毎日変わらず

ドタバタと暮らしておりますので



本題に入ろうかな




先日、知り合いのお母様が

この世を去られました


お年もお年なので

老衰に近いものだと思われます



お母様は食事を食べることができなくなり

施設から療養型の病院へ

移られたばかりでしたが

危篤との連絡を受け

家族様はみな病院へ駆けつけたそうです



この時、知り合いの女性は

あ、後数日…

と、命の期限をさとりました


ですが今はコロナ禍の最中

危篤であっても

面会は1日1回10分のみ


このまま逝かせるのは淋しすぎる

そう考えた家族は

最後まで家に帰りたいと言っていた

お母様の希望を叶えるため


往診や訪問看護

訪問介護をすぐに手配し

お母様を自宅に連れて帰られました


お母様の実の息子は3人

知り合いはその中の1人の嫁です




お母様の状態は

意識がなく

努力呼吸の為、在宅酸素を利用

尿が出にくくなっていて

浮腫もある為、点滴はしていません


病院では経鼻栄養補給を

していた為

在宅でも鼻栄養補給をしたいと

息子さんは希望されました




この時点で

お母様が、持ち直すことはない…と

察していたのは


往診の医師、看護師

知り合いの女性のみです



息子さん達は

何とか持ち直させたい

その思いから


栄養や水分を入れなければ

点滴は出来ないのか?

そのことばかりを気にされていました



ですが翌朝

鼻栄養補給を入れると

お母様は、息が荒くなり

呼吸が止まりそうになりました

医師は、鼻栄養補給を中止しましょうと

息子さん達に伝えます



お母様の身体は

もう水分や栄養を吸収できないのです


お母様の身体は

もう水分や栄養を必要としていないのです



人の最後の時

少し前までは

点滴などをしていましたが

今は、しない方向もあります


少しずつ機能を停止した身体に

無理に水分などを入れてしまうと

代謝されず

肺に水が溜まったりと

余計に苦しみを与えてしまいます


人は安らかに息を引き取る前

水分や酸素が不足していくことで

脳内物質が分泌され

苦しみから開放されます

エンドルフィンという快楽物質です


安らかに安らかに

旅立つ為に



この事を知っている

知り合いの女性は

何度も息子さんたちに説明します



けれど、息子さんたちには

伝わることはありません



急変したらどうしたらいい?

そう聞かれるのです。



お母さんに

もう急変は、ないよ…。



顎で呼吸をするようになって

何度か呼吸が止まったり

乱れたりするようになるよ


たんが絡んだような

呼吸になってくる…。


そして、呼吸は止まる。。。




それを見送るために

家に連れて帰ってきて

あげたんでしょう。



食べさせなくていいから

好きな物を少し口につけてあげて

最後の一口を…。




そして、自宅に帰ってきて4日目に

お母様は

知り合いが言った通りの

経緯を辿って

息を引き取取られました





自分は、ニャンコたちの最後の時

どうしてあげたらいいだろう



どうしてあげることが

いいだろう



たぶん

その時は何もせず

ただ、そばで見守る事が

一番良いのかもしれない



無理に栄養を与えたり

無理に水分をとらせたり

無理に病院で点滴したり

入院させて

不安で寂しい思いをさせるより



痛いのなら

痛みだけをとってあげよう


眠れないなら

少し眠らせてあげよう


苦しいなら

苦しみを少し楽にしてあげよう



安らかに安らかに

安心して旅立てるよう


いつもと変わらない場所で

いつもと同じように

過ごさせてあげよう


そして1番大好きな

茹でたささみを



最後に一口


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