今日は我が家の月ちゃんの事を
綴りたいなと思います
月光丸こと月ちゃんは
我が家の六花ちゃんと蘭丸の
子供で3兄弟の長男です
猫の場合
1番初めに産まれた子は
最後に受精した子なのだそうで
受精からお産までの期間が
1番短い事になります
最初に産まれた月ちゃんは
後に生まれた
下弦丸や天空丸より
20g以上小さく
生存確率ギリギリくらいの
74gで産まれました
月ちゃんは小さくても
元気いっぱいだったので
仮死状態で産まれた
天空丸に哺乳していたら
翌日、月ちゃんの体重が
減っていることに気が付き
月ちゃんにも哺乳開始しました
タバコより小さい月ちゃん
でも、月ちゃんは
ほとんど飲めないのに
六花ママのお乳に
最初から最後まで
必死でくっついていました
一生懸命一生懸命
飲もうと頑張って居ました
そんな小さな小さな
月ちゃんの姿を見て
この子は絶対助けたい
毎日
夜中に何度も起きて
哺乳をしながら体重測定開始
月ちゃんの生命力は強く
少しずつママのお乳も飲めるようになり
元気いっぱい
だと思っていたのですが
気になることがありました
それは月ちゃんの開口呼吸
季節は夏でしたが
兄弟の中で
開口呼吸になるのは
月ちゃんだけ
生後2ヶ月の検診とワクチンの時
調べてもらうつもり
だったのですが
その日はたまたま
信頼している医院長が休み
仕方なく
違う医師に相談して
レントゲンも撮りましたが
少し風邪かな?との診断
でもやっぱりおかしい
2回目のワクチンの時は
事前の医院長指名で
もう一度診断を頼みました
やはり医院長は
心音で直ぐに異変を察知
お昼の間預かって
本院に連れて行かせて欲しいと
月ちゃんを
精度の高い超音波で
検査をしてきてくれました
医院長の診断は
心室中隔欠損症
月ちゃんの心臓には穴が空いていました
その後、医院長の紹介で
精密検査も受けに行き
生後3ヶ月の月ちゃんは
この状態からすると
生後1年との
余命を告げられました
月ちゃんには
開口呼吸や鼓動の大きさ以外に
不思議なことがありました
足が滑るんです
離乳食を始めた時も
下弦丸や天空丸は
普通に食べるのに
月ちゃんは足が滑って
どんどん後ろに下がってしまいます
お水を飲む時も
足が滑ってしまうので
ケージの中にマットを敷いて
月ちゃんが
滑らないようにしていました
そんな月ちゃんでしたが
今では足もしっかりして
ほとんど開口呼吸もありません
余命の1年だって
9ヶ月も過ぎました
心臓の穴は今も開いています
心臓も
少しずつ肥大しています
服薬は
フォルテコールのみ朝夜です
猫の心室中隔欠損症については
自分なりに沢山調べました
軽度の穴ならば
自然に塞がる子もいるようですが
月ちゃんの穴は
塞がる大きさではありません
有効なのは
穴を塞ぐ手術のみですが
猫の心室中隔欠損症では
症例も少なく成功率も低いです
それでも手術を受けられた
猫さんも居るようですが
手術は成功したけれど
麻酔からから目覚める事は
なかったと...
それをどう捉えるかは
人それぞれかも知れませんが
どれだけ上手く
心臓の穴を塞げても
目覚めなければ
意味がありません
それを成功という事の
意味もわかりません
手術を受けて
1年の命が
10年になるかもしれない
でも、手術をしたことで
明日も生きていた
命が尽きるかもしれない
そんな賭けは出来ません
自分は、月ちゃんが
明日も生きていてくれる事を
選びました
今こうして
月ちゃんと過ごしている時間も
手術を受けていれば
無くなっていたかもしれない時間です
だから毎日
月ちゃんと過ごせることが
とても大切な時間です
もしも、愛猫さんが
心疾患だと診断されて
手術を考えられておられるなら
成功率や症例を
確認してください
手術をしなくても
服薬管理や緩和治療もあります
体重管理や免疫強化も大切です
生活する上での観察点や注意点を
心得ているだけでも
危険な状態は
回避できるかも知れません
もしも治らない病気なら
少しでも楽に過ごせるよう
痛みや苦しみを
緩和してあげて
何よりも大好きな
安心出来る環境で
最後まで寄り添ってあげたいなと
思っています