Secret Code ③ | ワイルドに吼えろ!!

ワイルドに吼えろ!!

「TIGER&BUNNY」非公式なりきりブログだ!
つっても更新は、気紛れだ気紛れー。

いつだって、俺に心地よい空間を提供してくれるキースに、俺は 甘えた。

「君が言ってくれればいつでも会いに行くよ!」

俺には月に何度か、究極に寂しくてたまらなくなる夜がある。

「キース…、」

試しに呟いてみた。

「ワイルド君…?」

5秒。

直ぐに返ってきたメールに泣きそうになった。

彼の言葉通り、キースはいつでも本当に待っていてくれた。

その次の夜も、また次の夜も。

「寂しかったのかい?」

「待ちきれなかったのかい?」

俺はキースの言葉に甘える…、あまえる…。

「ワイルド君」

「虎徹くん」

「虎徹…、」

あぁそうだ、それ…俺の、名前。

いつもの無邪気な声とは違う、

ひどく大人びた、低い声が脳内に響く。

もっと、聞かせて…。

心地よい柔らかな声が俺の身体を熱い何かで満たしていく。

「おいで。」

両手を広げて迎えてくれるキースに抱き付く。

背中に腕を回して、肩口に顔を埋めて、

肺いっぱいに息を吸い込めば、俺の大好きな愛する人のやさしい香りで胸がいっぱいになる。

キラキラ光る柔らかなハニーブロンドに指をからめてクシャクシャと掻き乱す。

何処までも透き通った綺麗なブルーアイに映る俺に嬉しくなる。

触れ合う肌からじんわり伝わる体温が愛おしい。

トクトクと聞こえる鼓動に耳を傾ければ、途端に押し寄せる安堵感に目蓋が重くなって…。

愛されていると、感じた。

もう、離れられそうにない。

それからもキースは飽きもせず、俺と一緒に歩いてくれた。

道の途中途中で立ち止まっては寄り道し、色んな人に手を伸ばして掴もうとする俺に、愛想も尽かさず、いつも傍で手を繋いでいてくれた。

けれど、バニーに伸ばした手を見て、少しだけ瞳を伏せた…ように見えた。

俺は見て見ぬフリが出来ない。

手を伸ばさすにはいられない。

けど、キースの手も離したくない。掴んでいて欲しい。

なんて我儘で自分勝手な俺。

嘘をつくのも、隠すのも嫌いで、正直に気持ちを伝える。

流石にもう、一緒には居てくれないだろうと、覚悟もしていた。

届いた手紙を恐る恐る読み進める。

「私は、君の手は掴まないよ。」

やっぱり…。

覚悟はしていたけど、いざはっきり言われてみると、やはり辛い。

「そのかわり、私が君を両手で抱きしめるから、

君の両手は君が差し伸べたいと思った人に差し伸べてくれ。」

言葉が出なかった。

俺なんかよりずっとずっと大人で、広すぎる心を持った青年に、言葉が出なかった。

どんだけお人好しなの。

バカなの?それとも天使なの?

この時の衝撃が強すぎて、今でも俺はこの言葉が忘れられないでいる。

それと同時に、俺の心もはっきり決まったんだ。

キースを、このキース・グッドマンを全身全霊愛そうって。

バニーちゃんを送り出して、キースを両腕で抱き締めたとき、

キースは俺の元を離れることを考えたりもしたことがあった、ということを話してくれた。

辛い思いを、させていたに違いない。

それでもずっと、変わらず俺の傍にいてくれたことに感謝の言葉しか出てこない。

よくよく考えてみれば、俺はキースにステイをさせてばっかりな気がした。

だからせめて、伝える言葉は惜しまないことに決めた。

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