春の初めの歌枕
霞たなびく吉野山 鶯 佐保姫
翁草 花を見捨てて帰る雁
―「梁塵秘抄」
明日は
冬と春とを分ける
「節分」となり、
2月4日は“春立つ”
「立春」を迎えますが、
この寒明け間近は
いかがお過ごしですか?
今朝は
「立春」にちなんで、
春の初めの和歌に読み込むべき
“歌枕”を
並べてみましたが、
この「佐保姫」とは
奈良の佐保山におわします
春の女神のことで、
秋の女神は竜田姫といいました。
また
昨日の由美ママブログに書いた
「霞たなびく」をはじめ、
「鶯」「翁草」「帰雁」は
古来より
万葉の時代に出てくる言葉として
知られていますが、
上記一節は、
1179年頃、
後白河法皇が編纂なさり、
当時の流行歌の歌詞を集めた
書物の中の
“物は尽くし”と
よばれるものです。
この“物尽くし”は、
たとえば
「うれしきものは・・・」とか
「うつくしきものは・・・」とか、
それぞれのテーマに応じて
その感性に触れる物事を列挙し、
さらに主観的な解説を加えたもので、
古くは
『枕草子』の
類聚(るいじゅう)的章段に
登場しますね。
そんな
由美ママが感じる
この季節の
心うれしきものは・・・
節分会 寒の明け 春の七草
梅の香りのする庭
蕗の薹の天ぷら
鮪のトロの炙り・・・
などですが、
昨夜は
久しぶりに【久兵衛】銀座本店 http://www.kyubey.jp/info.html にて、
“心うれしき”ひとときを堪能しました
↓↓↓
*空の果て雲のうす衣名残り月・・【銀座久兵衛】にて“大間の鮪”と極旨の“松茸握り”を愉しんだ十三夜
http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10683069664.html (2010年10月21日号他)
今回の【久兵衛】は、
“若”こと今田景久三代目前の“特等席”は、別館の1階
そして
今回の目玉は
今年の初競りで落とされた北海道戸井産マグロの対岸
津軽半島竜飛の“三厩(みんまや)マグロ”
↓↓↓
白身はヒラメ(上)とマダイ
赤貝と蒸し鮑
鯖炙り
由美ママの大好物“三厩マグロの炙り”
三厩マグロの握り
今が旬“寒ぶり”
〆の巻物は今田洋輔二代目ご主人が巻いてくれた“ひもきゅう”
↓↓↓
「ここは、本州の極地である・・・」
と太宰治が書いた
竜飛岬の荒海で獲れた
“三厩マグロ”を
存分に味わった
由美ママの
“心うれしき”夕餉でした
銀座【久兵衛】本店
中央区銀座8-7-6
03-3571-6523
http://www.kyubey.jp/info.html