“穴太衆積み(あのうしゅうづみ)”石垣の里「坂本」・・・
激動を経て、静寂を味わう比叡山麓に位置する大津市「坂本」は
古くから延暦寺の門前町として栄え、
比叡山の守護神である山王総本宮日吉大社をはじめ、
天海大僧正造営の日吉東照宮、天台真盛宗総本山西教寺、
歴代天台座主の住居だった滋賀院門跡、
江戸期の名庭園をもつ数多くの延暦寺里坊など、
豊富な史跡と自然が息づく静かな佇まいの町として知られています。
この地には、古来より息づく“石積職人”『穴太衆(あのうしゅう)』が存在しますが、
この“穴太衆”とは、室町時代の末頃から、この「穴太」に居住し、
延暦寺の土木営繕的な御用を勤めていた人々のことで、
かの織田信長の安土城築城を始め、
江戸時代初期、各地の石垣普請に従事しました。
『穴太の石積』平野隆彰著 http://www16.ocn.ne.jp/~ahum/publish/ano.htm
“穴太衆積み”とは、自然の趣をそのままに造形美と堅牢さを極めた技術として、
歴史好き・城愛好家の間では、藤堂高虎の築城した城を支える
重厚かつ堅牢な“石垣”としても知られていますが、
大小の整形していない自然石を巧みに積み上げたこの優雅な“石積み”は、
堅固に積むことから、城の石垣などに利用され、
安土城築城以降にはいっそうの高い評価を得て、
今も残る名城・大城の大半がこの“穴太衆”の手に依ると云われているほどです。
そんな歴史を誇る“穴太衆積み”の石垣が美しい「坂本」の街は、
比叡山の東玄関として通り過ぎてしまうには、あまりにももったいない景観で、
里坊や神社や古い民家の石塀などには、
この伝統の造形美“穴太衆積み”の石垣が見事に調和し、
風格ある佇まいを見せてくれていますが、
時を越えて脈々と受け継がれるこの秘伝の技と“心意気”のおかげで、
ここ「坂本」には、今も堅牢にして美しい“穴太衆”の石垣が平成の世に残されています。
*坂本観光協会 http://www.turuya.jp/sakamoto/ TEL077-578-6565
http://www.sakamoto-cable.jp/area/sakamoto.html
*坂本観光協会 http://www.turuya.jp/sakamoto/ TEL077-578-6565
http://www.sakamoto-cable.jp/area/sakamoto.html
本丸の建物郡が当時のまま唯一残る高知城
安土城築城から400有余年・・・
鍛え抜かれた匠の心・・・
今、十五代を数えて今日に継ぐ、古式特技法「穴太流」の“石の声”を
是非、安土城築城以降の各地の城
―江戸城・駿府城・名古屋城・二条城・大阪城・伊賀上野城・
篠山城・広島城・高知城・熊本城・金沢城・彦根の“十二城”と日光東照宮・・・etc
にてお聴き下さい。
そして“穴太積み”の素朴で力強い美しさ。
そのシンプルな構造の中に息づく石工のひとつひとつの仕事に映える“石の心”と
“先人の心”を真摯に受け継ぐ
十五代目粟田純徳氏の「男の心意気」を応援いただけますこととよろしくお願い致します。http://www.geocities.jp/awata_i/