けふよりぞ 大寒といふに空青し 風をききつつ 熱き茶を飲む
―片山広子
暦では“蕗のとう花咲く”「大寒」を迎え、晩冬の最中となりましたがいかがお過ごしですか?
この「大寒」とは、太陽の黄経が300度の時を云い、
旧暦十二月丑の月の中気二十四節気の最後の節で、
昔の暦では「冷ゆることの至りて甚だしきときなればなり・・・」ともあり、
寒さはこれから立春までの十日間で、いよいよ頂点へと向かいます。
『由美』本店 www.yumi-ito.com
由美ママ贔屓の寿司『なら本』http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10414512797.html (12月19日号他)
では、早、鹿児島産の“筍”が食べれます!
『なら本』旬魚が入れられた木箱
さて、暦の上では、最も寒いとされる「大寒」ですが、
各地では、最後の冬を耐え、水ごりをし自己鍛錬に努める・・・“大寒禊ぎ”と云う
行事があるのをご存知ですか?
この慣わしは、冷水に浸かって心身を清め、無病息災を祈る・・・行事ですが、
大槌稲荷神社 http://www.shokokai.com/otsuchi/ や、春日神社(山口県防府市)、秋田日吉神社などでは、
毎年小雪の舞う中、自身の内外の不浄を清め、心身を修養し、
社会浄化や景気回復を祈願する“大寒禊ぎ”が行われ、
また“寒行”と云う禅の修行 や、その他、武道に於いても“寒稽古”があるように、
古くよりこの「大寒」には様々な風習が受け継がれて参りました。
鮪尽くし・・・
赤貝握りとひもきゅう巻き
銀座『なら本』は、6席のカウンターのみ寿司処ですが、ご主人の奈良本健史氏は、男気溢れる一本気な方ですから、是非その“男の心意気”と旬魚を堪能ください。 http://www.naramoto.com/
大寒小寒 雪ぐつ はいて ―北原白秋
そんな厳しい寒さの「大寒」ですが、上記、白秋の童謡にもあるように、今冬は、「小寒」の雪が「大寒」に溶ける日もあり、微かな春の息吹が漂う日もありますから、どうかこの週末は、“大寒禊ぎ”にちなんで・・・
「大寒と 敵のごとく 對ひけり(富安風生)」と、日頃の行いを省みて“寒行”に努めたく思う由美ママでした!!!