天広く 地ひろく秋も ゆく秋ぞ ―小林一茶
暦では“椿開き始む”「立冬」初候となりましたが、爽やかな“秋晴れ”の月曜日は、
いかがお過 ごしですか?
“秋晴れ”とは、由美ママブログ(10月12日号http://ameblo.jp/ginzayumimama/entry-10361579966.html )
にも、「一塊の雲ありいよいよ天高し・・・」と虚子の句を引用して書きましたが、
秋の特徴の一つで“高く青い空”を云い、この季節は低気圧の通過による“秋雨”によって大気中のチリが落ち、その後にやって来る高気圧によって、低温で乾燥した空気が大陸から運ばれ、
“澄み渡った爽やかな晴天”となりますが、 秋”は春に比べて、
散乱粒子のひとつである中国大陸からの砂粒の飛来が少なく(先日、黄砂が飛んできましたが・・・迷惑・・・)、
地面が植物に覆われ土埃が舞い上がりにくいため、よりいっそう空気が澄んでいます。
ただ、この「秋晴れ」の快適な時季は、あっという間に過ぎて行き、
秋は統計では、四季の中では一番“晴れの日”が少ないようですので、
これからは、まもなく訪れる冬の到来まで、少しでもこの“高く青い空”を満喫したいものですね。
“椿開き始む”「立冬」を迎えた『カメリアヒルズCC』www.camelliahills.com
あの“ぎっくり腰”の後、一ヶ月ぶりのゴルフ姿の由美ママ・・・(やや不安・・・)
ところで、冬にも「冬晴れ」と云う季語があり、ちょうど今頃の初冬であれば“小春日和”と呼ばれますが、
中でもとくに穏かな好天を“冬麗”“冬うらら”“冬晴るる”などと云います。
この“小春”の由来は、元は六世紀に編まれた中国最古の年中行事書「荊楚(けいそ)歳時記」に、
「十月は天の気和暖にして春に似る。故に小春という・・・」と記されていることからとされ、
日本に於いては、その約八百年後、兼好法師が「徒然草」にて、
「十月は小春の天気」と記してから、日本に旧暦十月の“小春日和”が定着したと云われていますが、
但し、この“小春”は初冬の晴天のみを表し、一方「冬晴れ」は、冬期中に使われる季語で、
とくに太平洋側の冬場は、冬型の気圧配置になると、晴天に恵まれる機会も多いので、
「冬晴れ」は何気ない言葉のように思えますが、逆に日本海側では“晴れの日”は珍しいことから、
「冬晴れ」とは“ただの晴れ”ではなく、きっと太陽をいとおしく感じる大切な言葉なのでしょうね。
“腰”を庇いつつ慎重にスイングする由美ママ・・・(やはり腰が浮いてしまう・・・我慢・・・)
“腰バンド”と左膝のサポーターをつけながら、“小春日和”を満喫し、久しぶりでしたが1.5ラウンドした由美ママ・・・(よくやるよ~~と言われそうでうが・・・笑)
“椿”ではなく、よく似ている花“山茶花”は満開・・・
白雲の うしろはるけき 小春かな ―飯田龍太
季節は秋から冬への橋渡しとなる「立冬」を迎えましたが、今日は“小春日和”の穏やかな一日となるといいですね。
そして、これから霜が降り、初氷の知らせが届き、だんだんと木枯らしの季節へと移行していきますが、どうか、掲句のごとく“天広く、地ひろい秋”の過ぎ行くのを惜しめるようなよき一日をお迎え下さい。