二百二十日 眼鏡が飛んで 恐しや―高浜虚子
今日9月11日は「立春」から数えて、220日目にあたる『二百二十日(にひゃくはつか)』となりますが、
この『二百二十日』とは、旧暦8月1日の「八朔」や「二百十日」とともに、台風の襲来などがある天候の悪い日・
荒れ日とも言われ、季節の移り変わりの目安となる“季節点”のひとつですが、
今週は台風12号の日本列島襲来こそ無かったものの、日中は、まだまだ残暑が続くこの週末はいかがお過ごしですか?
美しい景色を見ながら、本格和食に舌鼓・・・汐留シティーセンター42階に東京の夜景が一望できる『和食 えん』があります。
『和食 えん』は、42階というロケーションを最大限に生かし、外壁は全面ガラス張りに統一。
店内には水が流れ、京都の桂離宮をテーマにした、数寄屋モダン建築の空間が懐かしさと新しさそしてやすらぎを覚えます…
この『二百二十日』とは、元は1685年に暦学者・渋川春海が「貞享暦」を編んだ際、初めて採用したもので、
そもそも日本に初めて暦法が齎されたのは、553年欽明天皇の時代で、
それ以前も、農作業などのために何らかの暦は存在していたと思われますが、
中国流の「太陰太陽暦」が導入されたのは、実はこれが最初で、実際、日本人がその計算法を習得したのが
推古天皇の時代と云われています。
そしてその計算された暦が一般に公布されるようになったのは、持統天皇の時代と考えられていますが、
この当時導入された暦は、「元嘉暦」と「儀鳳暦」の2種類で、
日本では推古朝から持統朝までが「元嘉暦」で、文武元年から「儀鳳暦」に切り替わる歴史が存在しますが、
しかし「日本書紀」には、それより遡る時代の日付が書かれていて、
この日付は諸研究家の試算によれば、新式の「儀鳳暦」を簡易化した特殊な暦によって作成されていることが明らかになっています。
その後、奈良時代から平安時代初期にかけて、日本は中国の新しい暦法を次々と取り入れ、
「大衍暦」「五紀暦」「宣明暦」・・・と暦は改訂されていきますが、しかし、「宣明暦」が導入された後、唐の勢いが衰えて、遣唐使が廃止されたことから、その後800年間は、暦の改訂は行われませんでしたが、
やがて「宣明暦」の致命的な欠陥からか、1年の長さが 0.0024日ほど長過ぎる誤差のため、
800年もの間に日付のずれが生じ、かくして1685年にやっと新しい暦が採用されることになり、これが陰陽師支配の土御門家とも関わりのある渋川春海が作成した上記「貞亨暦」で、日本初の暦です。
『和食 えん』は、ゆっくり寛げる宴会用個室もあり、3~5名・6名・12名・最大50名様までご利用が可能です。
ところが、この“日本初製作”の暦は、8代将軍吉宗による享保の改革の一環として「宝暦暦」に改定されましたが、僅か9年後には、日食の予報に失敗し、またもや改訂する羽目に陥り、寛政年間に入ってから、今度はオランダ渡来の天文を元に、ニュートン力学に基づく計算で作られた“暦”へと変わり、
これは日本の暦の中でも最高傑作のものでした。
しかし日本の暦は、その後も再び改悪され、これが現在もそのまま引き継がれている「天保暦」ですが、
実は問題点もあり、月の名前を付ける規準となる「二十四節気」を、時間分割ではなく、太陽の黄経による空間分割に変更したことで、「二十四節気」間の時間が、季節によって変動することになり、結果、月の名前と季節が大きくずれるケースが発生するようになりました。
そんな由来の『二百二十日』ですが、ちなみにこの雑説は、元は渋川春海の趣味の“釣り”からで、
或る日、晴海自身が、江戸品川の海に舟を出そうとした時に、一老漁夫が海上の一点の雲を指し、
「50年来の体験によると210日目の今日は大暴風雨になる可能性が高いから舟を出すのはやめた方が良い」
と教えてくれ、その通りになったため、「貞享暦」に書き入れたという逸話から生まれた言葉です。 http://www.ffortune.net/calen/calen/yomi99/yomi006.htm
由美ママ好物“甲殻類”は、海老しんじょうとずわい蟹の茶碗蒸し・・・
銚子産“金目鯛の煮付け”は、金目鯛をまるまる一本豪快に煮付けた逸品で2500円
“ゆでたてアスパラと蔵出しひしほ味噌”は、特大のアスパラをサッと茹で自慢の味噌とマヨネーズで・・1150円
季節限定“白子の天ぷら”と“鯛茶漬け”
『和食 えん』では、本鰹の本枯鰹節を使用した出汁による料理や、備長炭で焼く炙り焼き料理など全80種類のメニューを、東京の夜景が一望できる全面ガラス張りの開放的な空間で堪能下さい。http://www.wasyoku-en.com/201.shtml http://r.gnavi.co.jp/g620603/
このまどゐ しづかに二百 二十日かな―富安風生
『二百二十日』でも、まだまだ残暑長引く秋ですが、どうか道端の草花の小さな露からも、そっと季節の移ろいが感じられるようなよき一日をお過ごし下さい。