明日から「梅垣の帯展」です | 銀座きものギャラリー泰三

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一度は袖を通したい着物がここにあります。きもの創作工房 (株)染の聚楽

21日(火)まで、梅垣さんの帯の展示会をさせていただきます。

(15日は定休日)

今回は私どもも今まで見たことのない、意欲的な新作も届いております。


是非ご鑑賞においでください。私の眼で見ても現在西陣で最高水準の作品揃いです。


西陣の帯は、世界最高の織物技術を誇り、まさにピンからキリまであらゆるものを織ることが出来ます。


しかしながら需要減や材料の入手難などもあって、後継者が本当に枯渇しており、複雑な分業生産システムを産地全体で維持できるかどうか、かなりきわどい状況となっていることは事実です。


帯だけで見ると昭和50年を100とすると、一昨年で9.5%となりました。


キモノよりはましなような気がしますが、実際はそれだけ売れている訳ではありませんから、市場在庫が一向に減りません。また昨年はまだそれ以上に減っています。


健闘しているのは、金襴などの法衣関係のみですが、生産システム全体は、どの業種も使いあっているので、同様に危機が見えていると言えます。


特に梅垣さんのようにまさに美術品ともいえるようなすばらしい帯づくりは、あと数年で不可能になるのではないかと、自分でも心配されています。


あまりにも需要が落ちているということがその最たる理由ですが、帯はキモノ以上に長持ちしてしまうと事情もあります。


今回お揃えした梅垣さんの帯を一堂に見られる機会はそうはありませんし、是非彼のこだわり、その作品の上品な質の高さを感じていただければと思います。


今回は一部の除外品はありますが、出来るだけお値打ちに販売させていただくつもりです。