袖山の表情(^-^)

段々と春らしい日も多くなってまいりました

お召し物も追々と衣替えの時期でございます

たまにはお仕事のお話、洋服のお話を(*´∀`)♪

お洋服の雰囲気という物はデザインや生地、仕立て方など様々な要素の組み合わで表現されるのではと思います🎶

ちょっとした事でその表情は全くかわりますのでどう作るかを仕立屋は大いに悩み考え尽くします。

こちらの袖付けと

こちらの袖付け、袖山の表情違いませんか❔❕

一枚目の方が少しふっくらした袖山に丸みがあり、二枚目はフラットめで丸みの少ないニュアンスかと思います

この違いを生み出すのは

一枚の供布のバイアス裁ち(斜め裁ち)を使うか使わないかなのです

皆様はどちらの袖山がお好きでございましょう？

今回、お客様と私が求めます雰囲気は一枚目の丸みのあるニュアンスでしたので今回は供布バイアス一枚入れて仕立てます。

多くの仕立屋さんもそうだと思いますが、こんな風に私の仕立てた洋服にも一つ一つの手仕事には結構意味と理由がございます(*´∀`)♪

このハンドステッチもお洒落だから❗❗ではなく、生地に厚みは出したくはないが少しの張りと少しの重みを持たせて落ち着かせたいとの狙いから今回の私が選んだ方法

(色を紺の絹糸にしたのは洒落感狙い)

洋服作りに正解はなく、どのような雰囲気を求め、それを表現するのにどのような方法で仕立てるか❔❕

毎回求める雰囲気も使う生地も手法も変わります。

難しくも、面白くてまだまだもっと沢山思いつき、試し研究したいと思う発展途上、一生勉強になると思います

私はやはり、洋服を着ることも、着ている方を見て研究することも洋服を作ることも、そしてそれが生み出す反応を考えることも好きなのだなと思います

少しマニア的なお話で、失礼致しましたm(__)m

Artirsan salon de giso

庄司 博美