「松尾玲央奈展」を紹介します | 銀座スタイルのブログ

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以前、ガレリ ソルで行われていた立体作家のグループ展で
形態が気になって仕方ない作品がありました。
それが松尾玲央奈さんの作品でした。
円柱に羽のような部品が付いていて、SF映画に出てくるカプセルのようでもあり
一体これは何なのか、何を表現したいのか、いずれ聞いてみたいと思っていました。

 

「空の間」

 

東京現代美術画廊会議という組織によって

約四半世紀前からスタートした〈新世代への視点〉は
毎年この時期に開催されています。
その参加画廊であるガレリ ソルで、松尾さんの作品が展示されていました。
会場には、カラフルで無機的な立体が壁に床にバランスよく配置され
ヴィヴィットな色使いと不思議な形態に目を奪われます。

 

左「迫間の距離感」 右「秘めた想い」

 

松尾さんはドナルド・ジャッド(アメリカのアーティスト 1928-1994)

の作品に出合って感銘を受け

無機的・抽象的な形態にこだわるようになったそうです。
「何かを見て足が動かなくなるほどの衝撃を受けたのは初めてで
 作品でこんなに人を感動させることができるのだと。
 その感動を自分の作品からも感じてもらえたらいいなと思って制作しています。」

 

「閉ざされた記憶」

 

具象的な形より抽象的な形に惹かれるのは
作り手が意図していないことを感じてもらえる要素が多いと思うからだそうです。

もともと自分の感情を言葉にするのが苦手だという松尾さんは
さまざまな想いを作品に託して表現しているのです。
作品のタイトルがヒントになるかもしれません。

 

「既成概念」

 

ともかくすっきりとした美しい空間になっています。
立方体を組み合わせた存在感ある作品に宇宙空間の均衡を感じ

スイッチのような作品を押したい衝動を抑えました。

 

GALERIE SOL(東京都中央区銀座1-5-2 西勢ビル6F)
会期 7/25(月)〜8/6(土)日曜休廊
11:00〜19:00 最終日は17:00まで
TEL 03-6228-6050