寿扇さん、ありがとう!|銀座スタイル|Ginza Style| | 銀座スタイルのブログ

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昨日、銀座の舞扇屋さんの『寿扇』さんが、惜しまれつつ、閉店致しました。
昭和21年の創業から、三原橋近くという場所柄、歌舞伎役者さんや舞踊家さんの相談に応じて舞扇の調製に応じてこられたお店でした。
店主の高橋さんも、ブロンドのよう子さんも、

それはそれは物知りで、一つ聞けば何でも答えてくれる銀座の先生でした!

またまた、長話しになりますが…、
この場を借りて、寿扇さんで教わった扇子の知識を少しばかり皆様に、と思います!

扇面は、複数枚の紙を、繊維を互い違いに重ね合わせて出来ていて、骨をその間に差し込むため、袋状になっています。特に舞扇の扇面はしっかりしているので、はっきりそれが見て取れます。
(骨を両側から挟んで、貼り合わせている訳ではありません。)
お手許の扇子の扇面を下から覗いてみて頂けると糊付けされていないのが分かるかと思います。

(写真は寿扇さんの“銀泥”の扇子です。
舞台などでは、キラキラ光る“揉み銀”の扇子が使われることがありますが、もともと「銀」と言えば、この“銀泥”。
お客様の、すぐ目の前で踊る芸者さんは、柔らかく光る、この“銀泥”の扇子を使います。)

つまり、骨が露出しないお陰で、扇面が両面生きることになります。
しかし!
ここが、日本らしいじゃありませんか!
骨が隠れるからといって、
「裏が無い」訳ではありません。
絵柄に差があれば分かりやすいですが、
同じ絵柄でも、また、
写真のように、絵柄がなく無地でも、
裏があります。
見分け方の一つは、要です。
要が潰れている方(打ち込んである方)が裏です。
これで、踊っている最中も、手許だけで、裏表見失わないようになっています。
緊張すると、大抵、意識がぶっ飛んでしまいますが。

高橋さん、よう子さん、本当に有り難うございました!
お扇子、大切に使わせて頂きます。

江澤 淳泗