銀座みやこクリニック院長の濱元誠栄です
最近、オンコノミクスプラスの結果が大当たりした症例が2例あったので紹介します
*オンコノミクスプラスについてはコチラ
そのうち、ひとりは診断にもつながりました、、、すごい
まずは1例目
①胆管がん
既往歴:肝細胞がん→完治済み
胆管がんのステージ4で、抗がん剤+免疫チェックポイント阻害薬を行うも腫瘍が増大
化学療法は無効と判断され緩和ケアを勧められた
当院で6種複合免疫療法+遺伝子治療+温熱療法を開始
来院時に行ったオンコノミクスプラスでは、上記抗がん剤と免疫チェックポイント阻害薬は「効かない」との判定だった
ただ、肝細胞がんに有効なスチバーガがなぜか奏功するという結果でした
当院での治療開始後、胆管がんの腫瘍マーカーであるCA19-9(緑)は減少するも、念のために採血していた肝細胞がんの腫瘍マーカーが爆上がりしてきた
この時点で、
胆管がんは免疫+遺伝子治療で抑えられているが、肝細胞がんが再発しているのでは?
と判断し、主治医の先生に相談してもらった
腫瘍マーカーと画像から、「肝細胞がんの再発」が疑われ、まずは肝細胞がんの治療をとのことで、レンビマが開始された
*スチバーガも有効かもしれませんが、レンビマの方が今は標準治療です
オンコノミクスプラスにはまだレンビマ未収載でした
レンビマ開始後に黄緑色の肝細胞がんの腫瘍マーカーは爆下がり
濃い緑色の胆管がんの腫瘍マーカーは下がったまま
現在、胆管がんを自由診療の治療で抑えつつ、保険診療の分子標的薬で肝細胞がんを治療しているという感じです
治療の流れのまとめ
胆管がんステージ4で標準治療開始
↓
胆管がんの腫瘍マーカーが上昇し、画像でも悪化、もう治療法は無いと言われる
↓
免疫療法+遺伝子治療を開始
↓
胆管がんの腫瘍マーカーが低下
↓
肝細胞がんの腫瘍マーカーが爆上がり
↓
オンコノミクスプラスでは肝細胞がんの薬剤が効くとの結果だったので、肝細胞がんを疑う
↓
主治医に相談し、肝細胞がん再発の診断
↓
レンビマ開始後、肝細胞がんの腫瘍マーカーが低下
がんには共存の法則みたいなのがあって、2種類の別々の原発がんが存在している時、一方のがんが暴れている時には一方はおとなしくしていることが多いです
この患者さんも、胆管がんが暴れている時はおとなしくしていた肝細胞がんが、胆管がんを抑えたから肝細胞がんが暴れだしたのだと想像します
標準治療で2つのがんを同時に治療することはできないのですが、
胆管がん →免疫療法+遺伝子治療
肝細胞がん →標準治療(レンビマ)
2本立てで、両方の腫瘍マーカーが低下しています
オンコノミクスプラスで肝細胞がんの薬剤が有効という結果が出ていなければ、肝細胞がんのマーカーを測定していなかったし、肝細胞がんの再発に気付かなかったと思います
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