銀座みやこクリニック院長の濱元誠栄です
産経新聞のがん電話相談室に、こんな相談がありました
左右で乳がんができる確率は、2%ほどだと言われています
同時にできていることもあるし、数年経ってからできることもあります
また、片方がホルモン陽性で、逆はホルモン陰性という別タイプの乳がんができることがあります
治療は術前化学療法+手術となることが多く
例えば、
右 ステージ1 トリプルネガティブ
左 ステージ3 ホルモン+HER2+
なんて場合には、トリプルネガティブがあるので右ステージ1でも抗がん剤を選択し、左のハーセプチンという組み合わせをすることになります
両側にできたから予後が悪いとか再発しやすいとかは考えなくてもよくて、それよりも遺伝子異常がないかを調べた方が良いと思います
最もメジャーなBRCA遺伝子変異の検査基準にも、両側乳がんがあります
両側乳がんは、その他の遺伝性の異常も疑います
よく、”乳がんの手術をした側の腕は採血や血圧測定も禁止”としている病院がありますが、それは時代遅れの考え方となっています
過去のブログでも書きました
両側手術したからということで、足から採血するところもまだあるようです、、、
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