銀座みやこクリニック院長の濱元誠栄です

 

 

令和6年度から、子宮頸がん検診が大きく変わりました

 

 

これまでの子宮頸がん検診では、細胞診検査のみが行われていました

 

このような流れですね

 

 

しかし、子宮頸がんの原因の多くはHPV(ヒトパピローマウイルス)感染症によるものなので、HPV感染があるかどうかを調べることで、細胞診検査を省けるのではという研究が進められていました

 

 

その結果

 

こちらを見て分かると思いますが、高リスク型のHPVに感染していなければ、10年間で子宮頸がんを発症する確率はほぼ0%です

 

言い換えると、高リスク型のHPVに感染していなければ、まず子宮頸がんを発症しないということです

 

そして、HPV感染がなければ子宮頸部細胞診は意味がないという結論になりました

 

 

 

今年度から段階的に導入されました

 

まだ準備期間なので、導入できていない自治体がほとんどですが、これから徐々に増えていくでしょう

 

子宮頸がん検診はこんな感じになります

5年おきにHPV検査を行い、陰性であれば5年後に再度検査となります

 

HPV感染が認められたら細胞診を行い、陰性であれば一年後に再度HPV検査となります

 

一年後にHPVが消えていたらいったんは検査終了です

 

 

というのも、HPVは高い確率で自然消滅するのと、前がん病変になるには1年以上の持続感染が必要なのです

 

 

子宮頸がん細胞の発生メカニズム

 

 

今のところ、HPV検診の対象は30歳以上となる予定です

 

 

 

前がん病変が増えてくるのが30歳以上が多いという理由だからだと思います

 

 

 

 

まだまだ導入している自治体は少ないのですが、お近くに自治体でも行われているか確認してみてください

 

 

HPV感染が見つかると、皆さんかなりショックを受けますが、自然排出も多いので必ずしもがんになるわけではありません

 

HPV感染が見つかって怖くなって、もう男性と性交渉できなくなったという話も聞くので、そういったリスクもあります、、、

 

 

まあ、そうならないようにするためには、HPVワクチンを打つことが重要なんですけどね

 

 

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