銀座みやこクリニック院長の濱元誠栄です

 

 

久しぶりにリクエストをいただいたので、十二指腸がんについて

 

 

十二指腸の中でもがんができた場所によって、治療法が異なります

 

具体的には

 

十二指腸乳頭部にできたがんとそれ以外という感じです

 

十二指腸乳頭部は、胆管と膵管が合流した十二指腸側の出口のことを言います

 

十二指腸乳頭部がん

→乳頭部にできたがん

 

十二指腸がん

→乳頭部以外にできたがん

 

いずれもまれながんで、希少がんに分類されます

 

それゆえに治療法も少なく、標準治療が限られています

 

 

 

コメントいただいた方は、十二指腸乳頭部がんでした

 

そういえば、梅宮辰夫さんも十二指腸乳頭部がんでしたね

 

乳頭部がんの治療法は、基本的には手術で、手術後の再発率が高いので術後に抗がん剤治療が行われます

 

使う抗がん剤は、胆道(胆のう・胆管)がんと同じものです

 

胆道がんのちりょうについてはこちら

 

 

コメントくださった方はイミフィンジが使えるようになったのが遅れたとあります

 

これは、胆道がんに対するイミフィンジの臨床試験で乳頭部がんが含まれていなかったため、はじめは承認されなかったけど、追加の臨床試験で乳頭部がんでも効果があったということで、遅れて追加適応となりました

 

最近承認されたキイトルーダの臨床試験でも、こんな文言が、、、

 

胆道がんと同じように扱われるとは言え、希少がんは臨床試験が難しくて、なかなか新薬が出にくいですね、、、

 

あとは、イミフィンジ+GC療法のあとは、遺伝子パネル検査を行って臓器横断型の薬剤を待つしかないと思います

 

十二指腸乳頭部がんは遺伝子異常も結構見つかるようで、その中でも「腸型」と「胆膵型」に分かれるそうです

 

 

 

 

一方、十二指腸がんも希少がんなので治療法が限られています

 

基本的には手術で切除し、術後に抗がん剤治療が行われます

 

こちらは、大腸がんに準じて

 

CAPOX(ゼローダ+オキサリプラチン)

もしくは

FOLFOX

 

が使われます

 

こちらが効かなくなったら次がありません

 

 

希少がんは遺伝子パネル検査に頼るしかないのが現状です

 

 

 

 

 

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