銀座みやこクリニック院長の濱元誠栄です

 

 

今回は、乳房再建手術のお話です

 

 

切除手術と同時に再建する(一次再建)と期間をおいて再建する(二次再建)があります

 

一次再建の方が手術の回数が少なくて済むのでよさそうですが、乳房再建ができない施設で手術した場合は、後日病院を変えて手術しなければならないので二次再建となります

 

他にも、術後に抗がん剤が必要な人は、白血球減少で感染しやすくなったり傷が治りにくくなったりするので、一次再建は行わず、抗がん剤治療に専念した後に二次再建となります

 

 

自家組織(自分の組織)を用いるか、人工物(インプラント)を用いるか

 

それぞれメリットとデメリットがあります

 

 

自家組織による再建の最大のメリットは「自然な感じ」です

 

インプラントだと、硬かったり冷たい感じがしたりとどうしても自然な感じにはなりません

 

また、対側が加齢によって下垂するのにインプラントの部位は将来も保たれていて、左右差が生じてきます

 

 

 

乳腺が大きな人にはお腹の脂肪を取る方法が勧められます

ただ、将来妊娠を希望されている人には向きません

 

 

妊娠を希望されている人には広背筋皮弁という方法が用いられます

 

インプラントによる再建は、はじめにエキスパンダーで皮膚を延ばしてからインプラントに入れ替えるので、2回の手術(二期手術)が必要となります

ちなみに、放射線治療後は皮膚が伸びなくなるのでインプラント手術はできません
 
 
あと、あるタイプのインプラントでリンパ腫が生じる可能性があると話題になりました
現在はこのインプラントは使用されていないので心配はありません
 
 
乳房再建が盛んになってから、どうしても変形や左右差が生じてしまう温存手術ではなく、全摘してきれいな乳房に再建するという人が増えてきました
 
乳輪や乳頭も再建できるので、こんなきれいな形に再建できるのであれば、全摘を選ぶ人が増えますよね、そりゃあ
 
 
 
 

 

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