銀座みやこクリニック院長の濱元誠栄です

 

 

昨日の続きです

 

 

乳がんの悪性化に温度が関係するという記事について

 

 

内容は難しいので詳細は省きますが

 

・乳がんの細胞を35℃、37℃、39℃で培養してみた

・高温の方が細胞増殖や浸潤・転移する力が高くなった

・上記はトリプルネガティブ乳がん細胞でのみ見られた

 

というものです

 

温度の影響をまとめた図

図4 がんの進展に温度が与える影響の可能性

 

 

 

がん細胞が放出するエクソソーム(転移しやすくする)が、高温の方が多くなっているのが分かります

図3 温度がエクソソームに与える影響

 

これを見ると、35℃台の人が最も転移しにくいような感じがしますね、、、


この研究結果では、トリプルネガティブ乳がんの場合は体温が高い方が悪い影響があり、低い方が好影響ということになります

 

ただ、人間の体でもこの結果が当てはまるかどうかは分かりません

 

 

 

一応、

 

体温が低いと免疫力が低下してがんになりやすい

体温が高い方が免疫力が高くがんになりにくい

 

という通説があります

 

 

古い論文ですが

 

高温全身温熱療法を受けた固形腫瘍患者では、ナイーブ/メモリーT細胞サブタイプの再分布が見られる

 

とあり、がん患者さんでは全身を温めた方が免疫細胞が活性化するようです

(健康な患者の場合は否定的な論文が多い)

 

 

がん患者さんは基本的に体を温めることをお勧めします

 

トリプルネガティブ乳がんでも温めた方が良いのかは、、、このような研究結果が出た以上、何とも言えません、、、

 

 

 

 

 

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