銀座みやこクリニック院長の濱元誠栄です

 

 

日経新聞にこんな記事がありました

 

 

~記事より~

たんぱく質は、内臓、筋肉、骨、皮膚など体の組織を作る主成分です。加えて、様々な酵素やホルモン、セロトニンやドーパミンといった神経伝達物質、ウイルスなどから体を守る抗体もたんぱく質の一種です。十分にたんぱく質を摂取することは健康の維持に欠かせません。

66歳以上の年齢層では、たんぱく質の摂取量が多い人は少ないと比べて全死亡率が約3割低く、がん死亡率も6割も低かったというデータもあります。

高齢者の健康寿命を左右するサルコペニア(加齢による筋肉量の減少および筋力の低下)の予防にも十分なたんぱく質は欠かせません。中高年の読者には「運動、筋トレ、高たんぱく食」の3点セットがお薦めです。

しかし、日本人のたんぱく質摂取量は、ダイエットブームなどの影響でここ20年くらいの間に減少しています。

~中略~

日本人のたんぱく質不足はもっと知られてよい問題ですが、がん患者にとってはさらに切実な問題です。がん患者では、サルコペニアが起こりやすく、進行がん患者の約半数で筋肉の減少が認められています。

筋肉が減ると再発のリスクが高まるだけでなく、生活の質も低下し、末期がんにみられる倦怠(けんたい)感にもつながります。

進行がん患者が激やせする「悪液質」では、がん細胞が作る「サイトカイン」という物質によって、食欲が抑えられます。このサイトカインは筋肉も減らし、急激な体重減少を引き起こします。

悪液質による激やせはすい臓がん、胃がん、食道がん、肺がんなどで多くみられますが、乳がん、前立腺がんなどでは起こりにくい傾向があります。有酸素運動、筋トレ、高たんぱく食の3点セットは、一般人以上にがん患者にオススメだといえるでしょう。

 

 

がんになると、極端な食事療法を行う方がいます

糖質制限やにんじんジュースのゲルソン療法なんかは、行っている人が結構います

 

昨日の膵臓がんカフェ(患者会)で、長期生存されている方の何人かとお話ししましたが、極端な食事制限をされている方は一人もいませんでした

ただ、皆さん口を揃えて「タンパク質はしっかり摂るよう心がけています」と言っていました

あと、運動もされています

 

 

こんなデータもあります

 

 

抗がん剤治療を長く続けていくためには

・極端な食事制限をしない

・たんぱく質はしっかり摂る

・適度な運動をする

が重要です

 

あと、昨日の参加者で、こんなことを言っていた患者さんがいました

がんになってから、「四つ足の動物(牛肉や豚肉など)を食べてはダメ」と信じてずっと食べていませんが、患者会でそれは間違いだと分かって、今では何でも食べています

動物肉を(メニューに)入れないと、タンパク質をしっかり摂ろうとしても難しいんですよね、、、

 

患者会で得られるリアルな情報って、ネット検索よりもはるかに効率が良く、有効だと思います

 

 

 

 

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