銀座みやこクリニック院長の濱元誠栄です。


 

9月も残りわずかとなりましたが

小児がん啓発月間であることを

アナウンスし忘れていました…

 


 

 

日本の小児がんの最大の問題は

やはりドラッグ・ラグです


先月、NHKでも特集していました


 

 

先日のYahoo!ニュースでも

ドラッグ・ラグの問題について

取り上げられていました

 

 

小児がんは死因の上位であるのに

使用できる薬剤が少ないなんて

いったい日本は何をしているんだ!

 

って、思っちゃいますよね

 

 

ずっと言われ続けても改善しないので

2021年に小児がん対策国民会議という

小児がんを取り巻く様々な環境を

改善するための組織が作られました

 

 

発足1周年を記念したシンポジウムが

先月開かれたようで、その動画

 

 

動画の中からいくつか紹介します

 

ドラッグ・ラグについて

30年近くドラッグ・ラグがあるなんて

がっかりを通り越して、ため息が出ます

 

 

米国では新薬がバンバン出ているのに

日本では古い薬剤の適応拡大ばかり

 

 

米国ではRACEという法律が成立し

成人の分子標的薬の開発の際に

小児での治験も義務付けられ

小児がんの新薬が一気に増えました

 

 

分子標的薬が使えると

難治がんでも治ることがあります

 

 

上記の疾患の場合には日本では

抗がん剤を繰り返すしかありません

 

 

小児がんで使われる抗がん剤は

後遺症を起こすものが非常に多く

 

治ったとしても将来にわたり

障害が残ったり二次がんが起きたり

様々な問題を引きずります

 

その点分子標的薬は

長期の後遺症が少ない薬剤です

 

 

効果が高く副作用が少ない薬剤を

承認しないまま遅れていく日本…

 

ドラッグ・ラグの遅れを取り戻して

新薬の開発で日本が世界をリードする

そんな時代が来て欲しいものです

 

 

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