銀座みやこクリニック院長の濱元誠栄です。


 

人々を笑わせ考えさせた業績に贈られる

イグ・ノーベル賞というのがあります

 

日本人が毎年受賞しており

今年もこんな内容で受賞しました

 

 

その中で抗がん剤の副作用に関する

 

こんな研究がありました

 

 

患者が化学療法を受ける時にアイスクリームをなめると副作用を抑えることができるという研究

 

 

骨髄移植前に行う大量化学療法

メルファラン(アルケラン)療法の際に

凍結療法としてアイスクリームを舐めると

口内炎の発症を抑えられる

というものです

 

結果を図で示します

 

 

化学療法の口内炎予防として

治療中に氷を舐めてもらう

クライオセラピー(凍結療法)

という方法があります

 

口の粘膜の血流を減らして

粘膜に届く抗がん剤を減らすことで

口内炎の発生を抑えるという原理です

 

 

日赤医療センターのHP

クライオセラピーが載っていました

 

具体的な方法

 

クライオセラピーの欠点としては

氷が冷たすぎて長い時間含めないんです

 

上記のプロトコールだと

投与30分前から始めて終了後2時間まで

って、なかなかキツイです…

 

 

しかしその点、アイスだったら

程よく冷たくて味も飽きないし

良いことづくめじゃないか!

 

って、思ったど

何時間もアイスを食べ続けるって

日本人にはかなり難しいですよね…

 

食べる量が半端ない外国人にしか

適さない方法かもしれません

 

 

氷水を含んで口内炎を予防する方法は

日本でも個人でされている人はいますが

推奨している施設は少ないんですよね

 

抗がん剤による口内炎に悩んでいる方は

一度個人で試してみてください

 

 

【追記】

ちなみに、

がん患者への有益な情報を発信している

(国立がんセンターの情報よりも役立つと思っています)

静岡がんセンターのHPから

 

がん治療中の患者が

食べたい、食べてみようと思うもの

のリストの中にも

アイスクリームは入っています

冷たくて味が濃厚で食べやすい

というのが良いのかもしれませんね

 

 

 

そうそう、イグ・ノーベル賞の展示会

なんてのがあるんですね…

行ってみたいなぁ

 

 

 

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