銀座みやこクリニック院長の濱元誠栄です。


 

産経新聞のがん電話相談

 

 

前回のブログの復習のような内容でした

 

 

 

~がん電話相談より~

 

Q:放射線治療だと再発した場合、救済手術が困難なので、主治医から全摘手術を勧められています。

 

前回ブログでもお話しした

放射線治療のデメリットですね

 

 

 

回答はどうだったかというと…

 

A:再発後の治療の選択肢として救済放射線治療が行えるのは全摘手術の利点ですが、ご主人の場合どちらの治療を受けても前立腺がんが直接の原因で亡くなる可能性は同じように低いと考えられます。尿漏れ(手術)、直腸出血(放射線治療)、頻尿(小線源治療)などの副作用や入院通院期間を比較しご自分にとって負担の少ない受け入れやすい方法を選べばよいでしょう。

 

ブログでも出てきましたね

 

 

 

あとは、こんな質問も

 

Q:手術はロボット支援腹腔(ふくくう)鏡手術(ダビンチ)でできますか。

 

A:ダビンチでは、頭を下げた姿勢で手術を行うため、緑内障の方は眼圧が上がる可能性があり、できない場合があります。

 

持病が手術に影響するような場合には

手術ができないこともありますね

 

 

 

もう一つの相談

 

高リスク(前立腺外への浸潤)で

陽子線治療+ホルモン療法を行ったが

PSAが上昇してきたという症例です

 

 

この方は術後のホルモン療法が

副作用で続けられなかったようです

 

A:前立腺の局所進行がんに対して、ガイドラインでは放射線治療の前後を含め、ホルモン治療を2~3年間行うことを推奨しています。あなたの場合、ホルモン治療の期間が短かった理由は何ですか。

 

Q:副作用がつらかったからです。陽子線治療がうまくいったと思っていましたが、再発リスクはあるのでしょうか。

 

A:陽子線は放射線治療の一つで、今回は原発巣である前立腺に対して照射されましたが、骨盤リンパ節には照射されていません。そのため、リンパ節にがん細胞が潜んでいたら、それが後になって増大、再発となるわけです。

 

再発部位は特定できていませんが

もし骨盤内の再発だったら

部位によってはリンパ節に対して

再照射が可能な場合もあります

 

ただ

まずはホルモン療法を再開しつつ

再発の部位・勢い等によって考える

という方針が良いのかな思います

 

 

あと、私は知らなかったのですが

放射線治療後の再発の定義

というのがあるようです

 

放射線学会の取り決めで、その最低値に2・0をプラスした数値が、放射線治療(陽子線治療を含む)後の「PSA再発」とみなします。

 

勉強になりました

 

 

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