銀座みやこクリニック院長の濱元誠栄です。


 

AMLが一次治療で寛解しなかった場合

もしくは地固め療法中に再燃した場合

などは二次治療に移ります

 

ちなみに、一度完全寛解した後

1年半以上経ってから再発した場合は

一次治療と同じ化学療法を行います

 

 

①シタラビン大量療法

 

一次治療で使われるシタラビンを

単独で大量(20倍量!)に投与します

 

 

②MEC療法

 M:ミトキサントロン(ノバントロン)

 E:エトポシド

 C:シタラビン(キロサイト)

 

 

③マイロターグ療法

 

CD33陽性のAMLに限り使用できます

2005年に承認された薬剤です

 

https://gansupport.jp/article/drug/drug01/3360.html

 

 

 

上記以外で

FLT3遺伝子変異がある場合には

以下の薬剤が使用できます


③ゾスパタ(ギルテリチニブ)

 2018年承認

 

 

 

同じくFLT3遺伝子変異陽性で

④ヴァンフリタ(キザルチニブ)

2019年承認

 

 

ヴァンフリタは二次治療でも

完全緩解率が50%前後あります

 

 

日本のAML患者の約3割で

FLT3遺伝子変異が見られるため

 

その約3割の患者さんは2018年以降

新薬の恩恵に与ることができています

 

ただ

海外では他にも新薬が出ています

次回は今後期待される新薬について

 

 

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