銀座みやこクリニック院長の濱元誠栄です。
産経新聞×アフラックのがん電話相談
胃がん手術後の食事についての
相談がありました
このケースでは胃が1/3残っていますが
胃を全摘したり噴門側を切除したりで
食べ方に若干の違いはあります
こちらのパンフレットに
めちゃくちゃ詳しく書いてあります
https://www.jsgp.jp/pdf/citizen/booklet20131120v1.pdf
文中から
術後早い時期から「お腹の適応力」がすぐれている人もいますが、 中にはその回復にかなり時間のかかる人もいます。 術直後にはいろいろな症状がでたり、食事が思うように摂れない人も います。しかし多くの場合、術後3か月から1年くらい経つと だんだんと食事の量も増えお腹の症状が現れにくくなります
これは本当にその通りで
術前の胃の鍛え方(暴食?)に関わらず
早く適応できる人そうでない人がいます
半年~1年をめどに落ち着きますが
中には一生続く人もいます
あと、胃を切除するとほとんどの方が
約1割ほど体重が減ります
胃全摘術では2割減る人もいます
特に高齢の方は体重の変化に敏感で
気にする人が多い印象があります
文中に上手く書かれていました
術後に体重が減ること(いわゆる“やせ”)を気にする人は 少なくないですが、術後の体重減少は必ずしも生活に影響しない ことがわかってきました。
むしろ胃を切った後には肥満の人がふつうの体重になったり、 脂質異常症や糖尿病がよくなることも珍しくありません。 体重を増やそうとして一度にたくさん食べようとすると かえって腸への負担が増えて調子をくずしてしまうことが あります。
あまり気にするなと言うことです
ただ、以前学会発表で
胃切除術後1か月目での
体重減少率が低い方が(15%未満)
術後のTS-1の継続率が高かった
という報告がありました
あまり減りすぎるような場合には
早めに医師に相談してください
あと、
TS-1を12ヶ月以内に中止するより
12ヶ月継続できた患者さん方が
予後が良かった
さらに、減量するにしても
投与量の70%以上を維持できた方が
予後がよかった
という報告があります
まとめると
胃切除術後に体重が減少するのは
あまり気にしなくても良いが
術後1か月で15%以上減るようなら
担当医に相談した方が良い
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