大腸がんの化学療法は
私が医者になった20年ちょっと前は
化学療法の種類が少なく
5-FU+LV療法
という1種類しかありませんでした
LVは2種類あり、どちらも
(アイソボリン/レボホリナート)
5-FUの効果を高める薬剤です
その後、
CPT-11(イリノテカン)
という新薬が登場し
5-FU+LV+イリノテカンのレジメン
IFL(アイエフエル)療法
FOLFILI(フォルフィリ)療法
FOL≒LV F=5‐FU ILI=イリノテカン
ができました
ただ、日本人の何割かは
遺伝的にイリノテカンが合わない
という問題がありました
(強烈な下痢をする)
次に、オキサリプラチンが登場し
FOLFOX(フォルフォックス)療法
FOL≒LV F=5‐FU OX=オキサリプラチン
というレジメができました
FOLFOXとFOLFIRIが登場し
この2つを組み合わせると
大幅に生存期間が伸びて
20か月という大台に乗りました
これは当時、かなり衝撃的でした
長くなるので、続きは次回に